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講演履歴(2021年度 前期)

「ポストコロナ:日本の新しい課題」

竹中 平蔵
竹中 平蔵

慶應義塾大学名誉教授

パンデミックは、これまでも多くの教訓を残してきました。最大の教訓は、パンデミックの後は、従前とは大きく異なる社会が実現することです。現実に、今回の危機をきっかけに、世界は徹底したデジタル資本主義の競争に突入しつつあります。また、地球環境問題の一層の重視、ステークホルダー資本主義への傾斜も求められています。そうした中で、日本が直面する課題、そして新しい可能性について考えます。
※本講演は、講演90分・質疑応答15分の構成です。(20:15終了)

「アフターコロナの企業経営」

夏野 剛
夏野 剛

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授
株式会社ドワンゴ 代表取締役社長

ネット黎明期に「iモード」を起ち上げ、「ニコニコ動画」の黒字化でも名を馳せた夏野さんは、2年前に「ニコニコ動画」の運営母体であるドワンゴの社長に就任し、見事に業績のV字回復を果たしました。
コロナ禍にあっては、いち早く全社員を在宅勤務に切り替えるなど、働き方改革にもアクティブに取り組んでいらっしゃいます。
実務家として、有識者として、そして経営者としてIT革命20年の軌跡をつぶさにご覧になってきた夏野さんに、アフターコロナの企業経営と社会変革について語っていただきます。(事務局筆)

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※本講演は終了していますが、過去開催の「夕学講演会」約140本を、オンデマンド視聴可能な「クロシング(夕学アーカイブ)」より全編ご視聴いただけます。
(お申込み後、7日間無料体験いただけます。なお、ご視聴には会員情報登録(クレジットカード登録含む)及び初期設定が必要です。)

「これからの日本と地球を考える視点:ウェルビーイング」

石川 善樹
石川 善樹

公益財団法人Well-being for Planet Earth 代表理事

いま、国内外でWell-beingというキーワードが聞かれるようになりました。
本講演では、「なぜいま、Well-beingなのか?」「そもそも、Well-beingとは何か?」といった観点から、私見を述べたいと思います。

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「マーケティング思考とイノベーション」

高岡 浩三
高岡 浩三

ケイアンドカンパニー株式会社 代表取締役

イノベーションという言葉を聞かない日はないほど、世界のあらゆる企業がイノベーションに飢えています。しかし、そのイノベーションとは何なのか?この単純な問いかけに、誰も明確な答を持ち合わせてはいません。本講演では、そのイノベーションの定義を明確にしつつ、そのイノベーションを創造するプロセスをマーケティング思考の観点から明らかにします。フィリップ・コトラー教授のお墨付きを得た、世界でも初めてのイノベーション理論と実践を解説します。

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「「個人の時代」に向けた「学び」と「共助」のプラットフォームとしてのオンラインサロン」

田端 信太郎
田端 信太郎

田端大学 塾長

時代はますます「個人」の時代を迎えつつあります。
ビジネスパーソンは、「個」としての突破力を磨き込まない限り、コモディティ人材として使い捨てられてしまう時代環境になりつつあるのではないでしょうか?
150年前に「武士の時代」が終わったように、今や「サラリーマンの時代」も終わりを迎えつつあります。そんな新時代に相応しいマインド、スキル、人間性を醸成するために、会社の枠を超えたコミュニティ、学びの場、現代の私塾としてオンラインサロンについて語ります。

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「異才を活かし、イノベーションを創出する作法」

中邑 賢龍
中邑 賢龍

東京大学先端科学技術研究センター 教授

個性重視や多様性理解が叫ばれるものの、これまでの学校や会社は効率重視のために均質な人材養成を行ってきました。
ここからは破壊的イノベーションは生まれにくくなります。イノベーションを生み出す鍵の1つは、子育てや教育に力を入れるよりも、子どもを放っておくことで子どもの個性を伸ばす点にあります。もう1つは、子どもの歩きやすい道を準備するよりも、大人が壁になることで、能動性やレジリエンスを育てる点にあると思います。

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「再・学問のすすめ」

五木 寛之
五木 寛之

作家

出口が見通せないコロナ禍が続く中で、社会全体が「抑鬱」状態に陥っているのではないでしょうか。気分が落ち込み、思考・行動・感情が悲観となげやりの両極端に振れているように思います。
しかし、「鬱」という言葉には、じっとエネルギーを貯め、反転成長を期するために、人知れず力を蓄えるというプラスの意義があると言います。
ただ現状を嘆くのではなく、自分がいまの環境の中で何ができるかを考え、行動することが大事ではないでしょうか。いまの世の中、いまの私達だからできること、やるべきことは何なのか。五木さんのお話を通して、それを考えてみたいと思います。(事務局筆)
※本講演は、講演90分・質疑応答はありません。(20:00終了)
※本講演の見逃し配信はありません。

「キャリアの転機に向き合う ~聴くことで得たもの~」

篠田 真貴子
篠田 真貴子

エール株式会社 取締役

本間 浩輔
本間 浩輔

Zホールディングス株式会社 執行役員
立教大学大学院経営学専攻リーダーシップ開発コース 客員教授
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科 兼任講師

人生100年時代を迎えて、「キャリアの節目をどのように過ごすか」は、私たちの大きな関心になっているように思えます。スピーカーの篠田真貴子さんは2018年に「ほぼ日」のCFOを退任され、1年間のジョブレスを経験された後、エール株式会社の取締役に就任されました。篠田さんのキャリアの転機の話をヒントに、キャリアの転機に関わる理論も交えながら、ロングライフ・デザインについて考えます。
※本講演は対談90分・質疑応答30分の構成です。

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「アート思考のものづくり ~マツダ・魂動デザインとSEDAモデル~」

延岡 健太郎
延岡 健太郎

大阪大学大学院経済学研究科 教授

商品の機能やスペック以上に意味的価値が重要になり、使い心地やデザインなど五感に訴えた商品開発手法としてデザイン思考が注目されました。しかし、日本企業が再度世界で輝きを取り戻すためには、それを超えた取り組みが求められています。ユーザーの要望に迎合するのではなく、日本のものづくり哲学を世界に発信する「アート思考」です。世界で多くの受賞を誇るマツダの魂動デザインを事例として説明します。同時に、顧客価値イノベーションを考える概念モデルとしてScience、Engineering、Design、Artの頭文字をとった「SEDAモデル」を提案します。

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「新しい生き方・働き方」

島田 由香
島田 由香

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
取締役・人事総務本部長

ユニリーバは、社員ひとり一人がいきいきと自分らしく働き、豊かな人生を送るための制度WAA(Work from Anywhere and Anytime)を展開されています。
島田さんは、WAAの発案者であり、自分らしい働き方の輪を広げる企業・団体・個人のネットワーク「Team WAA! 」のオーガナイザーでもあります。
新しい働き方、生き方の実践者であり、社会啓蒙者でもある島田さんに、互いを活かし合うための「個人と組織の新たな関係」についてお話を伺いたいと思います。(事務局筆)

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「恐竜研究最前線:恐竜の残した手がかりに私たちは何を見出すか」

田中 康平
田中 康平

筑波大学生命環境系 助教

かつて地球を支配していた恐竜たち。私たち古生物学者は、外国の砂漠をさまよい、恐竜たちの残した手がかりを追い求めます。人間は、恐竜からいったい何が学べるのでしょう。本講義では、最新の研究で色鮮やかによみがえる恐竜たちの進化やくらしをご紹介したいと思います。ちょっとだけ日常生活から離れ、1億7000万年に及ぶ時間旅行に出かけてみませんか。大人のための恐竜講座の開講です。

「ステークホルダー資本主義に基づくセールスフォース・ドットコムの経営」

小出 伸一
小出 伸一

株式会社セールスフォース・ドットコム 代表取締役会長 兼 社長

コロナ禍において、私たちは人とのつながり方、ライフスタイル、学び方、働き方など後戻りすることのない大きなシフトに直面しています。コロナによって世界が大きく変化する中、企業の存在意義やステークホルダーとの信頼関係が改めて問われています。本講演では、ステークホルダー資本主義に基づくセールスフォース・ドットコムの経営についてお話しします。

「鼎談・ポストコロナ時代の日本社会を描く」

萱野 稔人 & 財務省若手官僚有志
萱野 稔人 & 財務省若手官僚有志

哲学者、津田塾大学教授

新型コロナウイルスの感染拡大は社会に大きな混乱をもたらしただけでなく、日本社会におけるさまざまな問題点を浮き彫りにしました。ポストコロナの時代に向けて私たちはその問題点をどう整理し、どう解決していくべきでしょうか。気鋭の財務省若手官僚有志2名とともに徹底的に議論したいと思います。多くの人にとっては日ごろ接することもあまりない財務省の若手官僚がどのような問題意識をもっているのかに触れる機会にもなると思います。白熱した議論の場をつくりたいと思います。
※登壇者による講演60分、鼎談45分、質疑応答15分の構成です。

「7本指のピアニスト ~20年間ニューヨークで勝ち残った生き方~」

西川 悟平
西川 悟平

7本指のピアニスト

24歳で渡米。華々しくニューヨークデビューするもジストニアという難病にかかり 「一生ピアノは弾けない」と医師に宣告されました。
しかし、懸命なリハビリを重ね、動かなかった指は、やがて5本、今は7本まで動くようになり、数々の奇跡が訪れました。
講義では「最悪の出来事も、ちょっとした考え方と行動の違いで、最高の出来事に変わる事がある。」をモットーに、ニューヨークでの成功体験、アメリカンドリームの起こし方、をお話しさせて頂きたいと思います。

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「SDGsを"道しるべ"に社会の再構築を」

蟹江 憲史
蟹江 憲史

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 教授

「SDGsという言葉を最近聞くようになったものの、その内容や意味が良くわからない」という声を耳にします。
SDGsは2030年の常識を示している目標であり、目標を掲げることで社会変革を起こそう、という新しいグローバルガバナンスの形だと、私は考えます。なぜこのように考えられ、SDGsではどのような動きがあるのでしょうか?
慶應大学SFC研究所xSDGラボにおける研究や取り組みの成果を踏まえながら、参加者の皆さんがSDGsを目指すうえでカギとなる考え方や取り組み方法を示していきたいと思います。

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「人新世の危機とSDGsというアヘン」

斎藤 幸平
斎藤 幸平

大阪市立大学大学院経済学研究科 准教授

SDGs という言葉が魔法のようにあらゆるところで唱えられています。だが、迫りくる人新世の気候危機を前に、より大胆なアイデアが必要ではないでしょうか。事実、格差が広がり、地球環境が悪化の一途をたどっているにもかかわらず、「経済か、命か」という誤った二項対立が、私たちの思考を狭めています。かつてローマクラブは「成長の限界」を謳っていました。だが、資本主義に、「成長の限界」など存在しません。資本主義は、SDGsさえも金儲けの道具にするでしょう。今、真に必要なのは、脱成長社会です。みなが豊かになる、より良い未来への扉は今こそ開かれていると思います。
※本講演の開催日は、4月28日(水)から変更になりました(4/21更新)

「認知の進化と感情の進化:認知が万能ではない」

長谷川 眞理子
長谷川 眞理子

総合研究大学院大学 学長

この地球上に生命が誕生したのは38億年前。直立二足歩行する類人猿の仲間が進化したのが600万年前。私たちホモ・サピエンスが進化したのが30万年前。私たちは認知的な脳の働きの素晴らしさを称賛しますが、動物の暮らしを支えているのは情動・感情の部分であり、それはヒトでも同様です。情動や感情はどのように進化してきたのか、ヒトの行動選択にそれらはどんな役割を果たしているのかとともに、AIについても考えてみたいと思います。

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「知られざる惨禍 独ソ戦とロシアの歴史認識」

大木 毅
大木 毅

現代史家

独ソ戦は人類史上最大最悪の戦争といえるが、日本では、その実情が充分に知られているとはいえませんでした。冷戦下の政治・社会事情ゆえ、また、ヨーロッパの第二次世界大戦に関する情報源の多くが主として英語によるものだったためです。しかし、独ソ戦をいかに解釈し、認識するかは、今日の現実政治においてもアクチュアルな問題です。本講演では、独ソ戦概史のわかりやすい解説に努め、その現代的理解に資することを心がけたいと思います。

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「未来を創造する起業家的思考と行動法則」

山川 恭弘
山川 恭弘

バブソン大学准教授

不確実性が高まる世の中を生き抜くために鍵となるのは、起業家的思考と行動法則です。起業家教育全米ナンバーワンのバブソン大学で教える方法論を通じて、その本質である「とにかく行動」「失敗は必然」「人を巻き込め」という原則を学びます。それは、動きながら学び、失敗を最大の学習機会として捉え、人の流れの中心にて潮流を生むということです。世界に溢れる問題に向き合い、社会を変革する人材育成につなげたいと思います。
※本講演の見逃し配信はありません。

「同調圧力とエンパシー」

鴻上 尚史
鴻上 尚史

作家・演出家

日本特有の「世間」から生まれる「同調圧力」は、コロナ禍の中で、凶暴化したと感じられます。
「協調性」よりも「多様性」がこれからの世界においては必要ですが、「多様性」と一口に言っても、それを理解し、受け止めるのはとても難しいことでしょう。その時の手がかりとして、「シンパシー(同情心)」ではなく、「エンパシー(共感能力)」を考えます。また、「世間」と「社会」の違いを理解することも大切なことだと思います。
※本講演の見逃し配信はありません。