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講演履歴(2011年度 前期)

「日本経済の虚像と実像」

藻谷 浩介
藻谷 浩介

(株)日本政策投資銀行 地域振興グループ 地域支援班 参事役
NPO法人コンパス地域経営支援ネットワーク 理事長

「日本経済の現場には、世の常識とはかけ離れた現実がある!」大ベストセラー『デフレの正体』で、景気は内需ではなく人口構造の変化に影響されると説く藻谷氏。全国をくまなく調査した豊富なデ-タを基に、日本経済の虚像と実像を検証する。

「母(オモニ)なるもの」

姜 尚中
姜 尚中

東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授

16歳で婚約者を頼って開戦の年に来日し、様々な困難を乗り越え戦中戦後の歴史とともに人生を歩んだ母。日本語の読み書きができなかった母が残したテープの肉声に在日韓国人の歴史を重ねて紡いだ著書へ込められた想いを語っていただく。
※この度の震災をうけて、講演内容を若干修正されています。
それにともない、講演タイトルの「母(オモニ)なるものから見た東北アジア」は、「母(オモニ)なるもの」に変わりました。

「世界のために私ができること」

土井 香苗
土井 香苗

ヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本代表

アフリカ・アラブで連鎖的に発生している民主化運動は、いまもなお独裁体制下で起きている人権侵害の存在を教えてくれる。約80カ国の人権状況を調査告発しているNGO、ヒューマン・ライツ・ウォッチの土井氏が現状と私達ができる事を語る。

「利益創出のためのコストマネジメント思考法~調達コストのマネジメントを中心として~」

栗谷 仁
栗谷 仁

A.T. カーニー株式会社 パートナー

コストマネジメントは経費削減の為のケチケチ運動ではない。中長期における利益の最大化が目的だ。様々な顧客の変革支援を行ってきた栗谷氏に、いかなる経営環境下でも利益を生み出すためのコストマネジメント思考法を解説いただく。

「電子書籍とタブレットがもたらすもの」

佐々木 俊尚
佐々木 俊尚

ITジャーナリスト

ブロードバンドとITの進歩が世界を激変させてきたが、新たに普及が進む電子書籍やスマートフォンはビジネスに何をもたらすのか。最先端のITとビジネスに造詣の深い佐々木氏に、新しい思考の在り方やワークスタイルのヒントをいただく。

「こころを動かすマーケティング」

魚谷 雅彦
魚谷 雅彦

日本コカ・コーラ株式会社 取締役会長
株式会社ブランドヴィジョン 代表取締役社長

消費鈍化や競争激化と厳しい環境下にありながら、時代に合う商品開発とブランディング、インパクトのあるCMやキャンペーンの継続でリーディングカンパニーを支えるマーケティング術とは。魚谷会長に顧客の心を捉える為の秘訣を伺う。

「日本初の西洋人芸者が見た花柳界」

紗幸
紗幸

浅草芸者

文化人類学の研究として花柳界に関心を持ったことをきっかけに、西洋人初の芸者になった紗幸さん。自身のサイトをはじめ、様々な媒体で芸者文化の発信と再興に取り組んでいる。日本人が忘れている「古き良きおもてなし文化」を解説頂く。

「売れる映画を作る」

阿部 秀司
阿部 秀司

株式会社阿部秀司事務所 代表取締役 プロデューサー

「海猿」「ALWAYS三丁目の夕日」など話題の映画を送り出してきた映画プロデューサー阿部氏。民放キー局との連携を武器に圧倒的なプロモーション活動を展開する手法は革新的とも言える。日本のコンテンツ産業の現状と未来を伺いたい。

「共感伝達としての「音楽」と「言葉」」

佐野 元春
佐野 元春

ミュージシャン

一言一言、自分の思いを託し時代を表す言葉を紡いでいくソングライティング。デビューから30年を超えてなお、ミュージシャン、作詞家、詩人と多くの顔を持ち、数多くのアーティストと交流する佐野氏に言葉と表現の可能性をお聞きする。
※本講演では定員数を増やしましたため、全て椅子席となります。机席ご利用の方には申し訳ありませんが、ご了承ください。

「『日本品質』で勝つ!」

遠藤 功
遠藤 功

早稲田大学ビジネススクール 教授
株式会社ローランド・ベルガー 会長

現場力、見える化、ねばちっこさと、強い組織作りを提言してきた遠藤氏が3年ぶりの登壇。大手メーカーのリコール、ガラパゴス化に新興国の急速な追い上げと、環境が厳しさを増す今、モノ作り日本復活のキーワード「日本品質」を語る。

「夢の叶え方」

武田 双雲
武田 双雲

書道家

日常生活で、書くよりも「打つ」ことの方が多くなった文字。打たれた文字は画一的で見やすいが、個性や勢い、思いが宿らない。書道家の武田氏に、言葉を筆や墨で表現することの魅力、そして書の持つ底力について語っていただく。

「好奇心を捨てないで」

石坂 浩二
石坂 浩二

俳優

グローバリズムの進展とソーシャルメディアの普及で他国の人達と容易に交流でき、一国の政治をも動かす力となる時代。幅広い見識を持つ石坂氏が、相互のアイデンティティや基盤となる文化の尊重などから、好奇心の重要性を語る。

「アフガンとの約束」

中村 哲
中村 哲

ペシャワール会 現地代表

“誰も行かない所でこそ我々は必要とされる”パキスタンでの医療に始まりアフガニスタンの医療・灌漑事業と着実に実績をあげるペシャワール会。四半世紀以上現地で活動を続ける中村医師に、あきらめずに継続することの素晴らしさを伺う。

「ヒットに方程式はあるか?」

干場 弓子
干場 弓子

株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン 取締役社長

慣例の多い出版業界において、「いつもどこか新しい」「新しい視点と行動をもたらす」編集で20年間延べ800点を出版。ベストセラーや人気作家を世に送り出してきた干場社長から、常に柔軟に発想し行動していくことの大切さと秘訣を伺う。

「異才・奇才を活かす組織~私がソニーとグーグルから学んだこと~」

辻野 晃一郎
辻野 晃一郎

アレックス株式会社 代表取締役社長兼CEO、グーグル株式会社前社長

ソニーの22年ではVAIO、スゴ録等のヒットを生み出した。3年のグーグル日本在籍中は社長も勤めた。日米、新旧の先駆的企業で様々な経験を積んだ辻野氏が、新たな価値を創造するための組織のあり方、仕事への向かい方について語る。

「理念に基づく組織運営」

辻井 隆行
辻井 隆行

パタゴニア日本支社 支社長

組織が有機的に機能するために最も重視されるべき要素は経営理念であると考える辻井氏。スタッフの一人一人が、会社が掲げる経営理念に共感すれば、組織としての一体感は高まり、業務に対する自主性や持続性も向上する。パタゴニアが、過去の失敗や経験を踏まえて現在の経営理念を掲げるに至った経緯を振り返りつつ、それが組織運営の現場にどのように組み込まれているかについて、実例も交えてご紹介いただく。

「見えないものを見る~東洋思想から読み解く日本文化と日本人~」

田口 佳史
田口 佳史

東洋思想研究家、株式会社イメージプラン 代表取締役社長

明治まで、千年以上にわたって、私達の思想基盤を形成していた東洋思想の精神は、いまも日本人と日本文化の根底に脈々と流れている。40年以上にわたり中国古典思想の研究と普及に努める田口氏が日本人の思考と文化を読み解く。

「ビジネスパーソンのためのパフォーマンス学」

佐藤 綾子
佐藤 綾子

日本大学芸術学部 教授、国際パフォーマンス研究所 代表

国籍や文化背景の異なる人達との人間関係の広がりにともない自己表現の重要性が増している。パフォーマンス学の第一人者として数多くの政治家、経営者のアドバイザーも務めた佐藤教授が、その基本とスキルについて語る。

「さらば脳ブーム」

川島 隆太
川島 隆太

東北大学加齢医学研究所 教授

「脳トレブーム」は、いつ考案者の手を離れ、別のものになっていったのか?。ブームの火付け役と言える東北大川島教授が、研究者が研究成果を通じて社会と関わることの意味、受け手の一般市民に求められる理性と判断力について述懐する。
※本講演は震災の影響により4/18から7/11(月)に延期となった講演です。

「犬と鬼~景観の課題~」

アレックス・カー
アレックス・カー

東洋文化研究者

1971年、徳島県祖谷の築300年の古民家を購入、居住し旅人に解放。古美術の造詣を深め、京都や長崎でも再生を果たし、新たに石川・加賀で武家屋敷の再生を始める。日本の景観が壊されていることを危惧しての提言に耳を傾けたい。

「名画は遊んでくれる」

結城 昌子
結城 昌子

アートディレクター、アートエッセイスト

ムンクの「叫び」の正体は鬘が飛ばされる恐怖!?名画は人を刺激し触発する。絵画の奥に潜む画家の苦悩や歓喜に触れ、製作された時代の背景や美術史を探訪する。アートと人をつなぐ活動を行っている結城氏にその楽しみ方をお聞きする。

「世界の『水』に何が起きているのか」

沖 大幹
沖 大幹

東京大学生産技術研究所 教授

蛇口をひねれば清潔な水。水に恵まれ危機感のない日本だが、世界では人口の5分の1が安全な水を得られず、社会や経済に深く関わる重要テーマになっている。21世紀は水紛争の世紀と言われる今、沖教授が刻々と変化する水問題を解説する。

「知的な体力について」

鷲田 清一
鷲田 清一

哲学者・大阪大学総長

物事を「分かり易く」伝える為のテクニックや方法論がもてはやされているが、「分かり易さ」には、複雑な事象に隠された本質を見失う危険性もある。鷲田総長が安易な単純化、一般化に警鐘を鳴らし、考えることの意味を説く。

「荘子に学ぶ~のびやかな生き方~」

玄侑 宗久
玄侑 宗久

作家・僧侶

「荘周が夢で胡蝶になったのか、胡蝶が夢で荘周となったのか?」逆説的なレトリックに満ち、寓話を用いて読者を夢幻の世界へと誘う荘子。「禅の源流は荘子にある」と説き、新たな解釈を試みる玄侑師が自由にのびやかに生きることを説く。

「アンラーニングが求められる時代~「大人の学び」の新たな展望~」

長岡 健
長岡 健

法政大学経営学部 教授

過去のやり方/考え方をいかに「捨て去る(アンラーン)」か?ビジネスパーソンの学びの視点が変わりつつある。社会学者として「大人の学び」を研究してきた長岡教授が、新たな時代のビジネスパーソンの学びと成長を語る。