講師紹介
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講師略歴
1963年 宮城県仙台市生まれ。1986年 慶應義塾大学法学部政治学科卒業
1988年 明治大学大学院修士課程政治経済学研究科政治学修了
1992年 慶應義塾大学大学院博士課程法学研究科政治学単位取得退学
2008年 慶應義塾大学法学部准教授
2009年 国際日本文化研究センター客員准教授(~2011年)
2013年 慶應義塾大学法学部教授
専門は日本近代思想史。
2012年『未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命』で司馬遼太郎賞受賞。
講演内容
「近代天皇論~天皇制と民主主義~」平成28年8月、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」が発せられ、それを受けて平成29年6月には「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が国会で成立しました。
明治・大正・昭和の終わりは、天皇の崩御と必ず結び付いていましたが、それとは違う新しいかたちが法制化されたのです。近代日本と天皇を巡る革命的事態が生じた。そう表現しても過言ではないでしょう。
そして、この経過は、様々なクエッション・マークも喚起したと思います。象徴天皇とは? 天皇の公的行為とは? 戦後民主主義と天皇の相性とは?
そうした諸問題にふれながら「平成の終わり方」に思いを寄せてみたく存じます。
主要著書
『近代日本の右翼思想』講談社(選書メチエ)、2007年『音盤考現学―片山杜秀の本1』アルテスパブリッシング、2008年
『音盤博物誌―片山杜秀の本2』アルテスパブリッシング、2008年
『日本の作曲家 近現代音楽人名事典』(細川周平氏と共同監修)、日外アソシエーツ、2008年
『クラシック迷宮図書館―片山杜秀の本3』アルテスパブリッシング、2010年
『続クラシック迷宮図書館―片山杜秀の本4』アルテスパブリッシング、2010年
『ゴジラと日の丸 片山杜秀の「ヤブを睨む」コラム大全』文藝春秋、2010年
『未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命』新潮社(新潮選書)、2012年
『線量計と機関銃―片山杜秀の本5』アルテスパブリッシング、2012年
『国の死に方』新潮社(新潮新書)、2012年
『現代政治と現代音楽―片山杜秀の本6』アルテスパブリッシング、2013年
『クラシックの核心』河出書房新社、2014年
『大東亜共栄圏とTPP―片山杜秀の本7』アルテスパブリッシング、2015年
『見果てぬ日本 司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦』新潮社、2015年
『大学入試問題で読み解く 「超」世界史・日本史』文藝春秋(文春新書)、2016年
『近代天皇論 「神聖」か、「象徴」か』(島薗進氏と対談)、集英社(集英社新書)、2017年
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