講師紹介
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講師略歴
1957年生まれ、慶應義塾大学商学部卒業、同大学大学院博士課程修了後、防衛大学校教授・中央大学教授などを経て、2006年に慶應義塾大学商学部・商学研究科教授に着任。
この間、ニューヨーク大学スターン経営大学院で1年間、カリフォルニア大学バークレー校
ハース経営大学院に2年間、客員研究員として研究を行う。
また、2009年から2011年まで経営哲学学会会長を務め、現在、経営学史学会理事および
経営行動研究学会理事。
専門は新制度派経済学(組織の経済学)であり、なぜ組織は合理的に失敗するのか、そして
この不条理からどのようにして抜けだせるのかを研究テーマとし、旧日本軍の事例などを用
いて研究している。
講演内容
「いまこそ経営に哲学を!」今日、哲学的なドラッカー経営学は非科学的で役に立たないといわれている。果たしてそう
なのか。この2年間、米国留学中に私が思ったことは、やはり日本企業には哲学が必要だ
ということ。というのも、米国流の科学的で経済合理的マネジメントだけでは、企業は合理的
に不正を犯したり、合理的に失敗したりするからである。この不条理から抜けだすには、どう
しても人間主義的で哲学的マネジメントが必要となる。このことについて、お話してみたい。
■ この講演にご関心をお持ちの方へ
経営の修羅場をくぐり抜けてきた人には「哲学」がある
・5/16(金) 坂本 幸雄氏 「エルピーダの戦いを振り返って」
・7/11(金) 松井 忠三氏 「シンプルな仕組みが会社を変え、人を育てる」
「クロシングでの視聴はこちら」
※本講演は終了していますが、過去開催の「夕学講演会」約140本を、オンデマンド視聴可能な「クロシング(夕学アーカイブ)」より全編ご視聴いただけます。
(お申込み後、7日間無料体験いただけます。なお、ご視聴には会員情報登録(クレジットカード登録含む)及び初期設定が必要です。)
主要著書
『市場と財務の相互作用』千倉書房、1992年『日米独組織の経済分析』文眞堂、1998年
『組織の不条理』ダイヤモンド社、2000年
『比較コーポレート・ガバナンス論』有斐閣、2004年 ※第1回経営学史学会賞受賞
『<業界分析>組織の経済学-新制度派経済学の応用』(共著)、中央経済社、2006年
『組織の経済学入門-新制度派経済学』有斐閣、2006年
『「命令違反」が組織を伸ばす』光文社(光文社新書)、2007年
『なぜ上司とは、かくも理不尽なものなのか』扶桑社(扶桑社新書)、2007年
『戦略学―立体的戦略の原理』ダイヤモンド社、2008年
『組織は合理的に失敗する』日経新聞社(日経ビジネス人文庫)、2009年
『戦略の不条理―なぜ合理的な行動は失敗するのか』光文社(光文社新書)、2009年
『企業の不条理―「合理的失敗」はなぜ起こるのか』(共著)、中央経済社、2010年
『なぜ改革は合理的に失敗するのか―改革の不条理』朝日新聞出版、2011年
『失敗の本質―戦場のリーダーシップ篇』(共著)、ダイヤモンド社、2012年
『日本と日本軍の失敗のメカニズム 事例研究』(共著)、中央公論新社、2013年
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