講師紹介
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講師略歴
1960年 広島市生まれ1984年 京都大学文学部史学科卒業
1986年 同大大学院修士課程修了
1987年 ミュンヘン大学近代史研究所留学(~1989年)
1989年 京都大学大学院博士課程単位取得退学
東京大学新聞研究所・社会情報研究所助手、同志社大学文学部助教授、
国際日本文化研究センター助教授を経て
現在 京都大学大学院教育学研究科准教授
専攻 メディア史、大衆文化論
講演内容
「民意のリテラシーにむけて―「世論の輿論化」を考える」戦前の日本では輿論(よろん)public opinionと世論(せろん)popular sentimentsが区別され
ていたが、戦後は「世論と書いてヨロンと読む」習慣が定着してしまった。「輿論の世論化」
は1920年代の大衆政治化、マスメディア普及とともに始まり、戦時下の国民精神総動員で
加速化した。「輿論」不在の言語空間は私たちに何をもたらしたのか。総力戦体制の言論
空間から「復員」するためには、まず輿論と世論の区別から始めるべきである。ウェブ時代
に「世論の輿論化」、すなわち「輿論2.0」を取り戻す方策を考える。
■ この講演にご関心をお持ちの方へ
世の中の動きをどう見るか、考えるか、今それが問われています
・6/23(月) 池上 彰氏 「学び続ける力」
主要著書
『大衆宣伝の神話―マルクスからヒトラーへのメディア史』弘文堂、1992年(2014年・ちくま学芸文庫/増補)
『現代メディア史』岩波書店、1998年
『「キング」の時代』岩波書店、2002年 ※日本出版学会賞受賞、サントリー学芸賞受賞
『言論統制』中央公論新社(中公新書)、2004年 ※吉田茂賞受賞
『八月十五日の神話』筑摩書房(ちくま新書)、2005年
『メディア社会』岩波新書、2006年
『テレビ的教養』NTT出版、2008年
『輿論と世論―日本的民意の系譜学』新潮社(新潮選書)、2008年
『ヒューマニティーズ 歴史学』岩波書店、2009年
『現代史のリテラシー 書物の宇宙』岩波書店、2012年
『天下無敵のメディア人間』新潮社(新潮選書)、2012年
『物語 岩波書店百年史(2) 教育の時代』岩波書店、2013年
『災後のメディア空間―論壇と時評2012-2013』中央公論新社、2014年 など
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