講師紹介
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講師略歴
作家・元外務省主任分析官1960(昭和35)年、東京都生まれ。
埼玉県立浦和高等学校、同志社大学神学部を卒業。同志社大学大学院神学研究科修了
(神学修士)。
1985年に外務省入省。
英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、その後、モスクワの日本国大使館、東京の外務
省国際情報局に勤務。外交官勤務のかたわらモスクワ国立大学哲学部で弁証法神学を
講義し、東京大学教養学部で民族問題を講義する。
2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、東京地検特捜部に逮捕、起訴され、無罪主張をし、
争うも2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間満了。この逮捕
劇を「国策捜査」として描いた『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社、
2005年)は、大きな波紋を呼び、毎日出版文化賞特別賞を受賞。『自壊する帝国』(新潮社、
2006年)が新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。
現在は、作家としての創作とともに、外交・安全保障問題、インテリジェンス、思想、勉強法
などの分野でも精力的な評論活動を展開している。
写真 ©山下裕之
講演内容
「安倍外交は国益を体現できているか」国際社会では、国家のエゴイズムが強まって、19世紀末から20世紀初頭の帝国主義を
髣髴させるような状況が生じている。安倍政権はTPP(環太平洋経済連携協定)、内閣法
制局の憲法解釈を変更することによって集団的自衛権の行使に踏み切ろうとしているが、
これは日本が新しい帝国主義の時代に生き残るための戦略だ。力と力の均衡で成立する
現下国際社会の外交についてわかりやすく講義する。
■ この講演にご関心をお持ちの方へ ― 夕学スタッフからおすすめの3講演 ―
・10/31木) 橋爪大三郎氏 「ビジネスパーソンよ、宗教を学べ」
・12/5 (木) 小幡績氏 「アベノミクスとバブル」
・12/11 (水) 東浩紀氏 「もうひとつの民主主義」
主要著書
『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』新潮社、2005年(2007年・新潮文庫)『自壊する帝国』新潮社、2006年(2008年・新潮文庫)
『交渉術』文藝春秋、2009年(2011年・文春文庫)
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