講師紹介
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講師略歴
1997年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了、博士(経営学)。広島大学社会人大学院マネジメント専攻助教授、早稲田大学商学部助教授(大学院商学
研究科夜間MBAコース兼務)などを経て、2008年より現職。
独立行政法人経済産業研究所(RIETI)ファカルティフェロー、ペンシルベニア大学ウォートン
スクール・シニアフェローなどを歴任。
2003年経営情報学会論文賞受賞。
専門分野は、ビジネスモデル・デザイン、事業創造と変革、競争戦略。
ビジネスモデル研究の考え方を経営の実践に適用するための企業研修や事業提案活動に
積極的にコミットしている。
『模倣の経営学』ですぐれた会社はすぐれた模倣を行っていることを分析。
模倣から生み出されるイノベーションという発想で、モデリング手法を開発。
「分析はできても提案に至らない」という問題を解消するものとして提唱している。
講演内容
「模倣というイノベーション」模倣というと「猿真似」と揶揄されるように、独自性から最もかけ離れた言葉のように感じ
られます。しかし、模倣する能力というのは人類だけに与えられた特別な能力です。直接
観察できない行動や、大局的かつ体系的に観察しなければ、複写できないような行動を
模倣することは人間にしかできません。実際、画期的、独創的と言われる製品やサービス
の多くも、その誕生過程には模倣のプロセスがあるものです。元来、日本人は、模範を
みせて倣わせるという学び方に長けていると言われます。この講演では、模倣の達人の
心得から倣い合う場作りまで、多様な視点から模倣ベースのイノベーションを考えていき
ます。
■ この講演にご関心をお持ちの方へ ― 夕学スタッフからおすすめの3講演 ―
・10/2(火) 山田英夫氏 「ビジネスモデルのイノベーション」
・10/26(金) 井上慎一氏 「アジアの架け橋 LOVE & PEACH」
・1/22(火) 谷田大輔氏 「タニタの経営論~世界初・家庭用体脂肪計、タニタ食堂 誕生秘話を交えて~」
主要著書
『模倣の経営学—偉大なる会社はマネから生まれる』日経BP社、2012年「模倣からイノベーションが生まれる」『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』2012年8月号、
ダイヤモンド社
『キャリアで語る経営組織—個人の論理と組織の論理』(共著)、有斐閣、2010年
『収益エンジンの論理—技術を収益化する仕組みづくり』(編著)、白桃書房、2006年
『事業システム戦略—事業の仕組みと競争優位』(加護野忠男との共著)、有斐閣、2004年
『日本企業の戦略インフラの変貌』(共編著)、白桃書房、2004年
『情報技術と事業システムの進化』白桃書房、1998年
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