講師紹介
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講師略歴
1964年 東京生まれ1987年 東京大学工学部土木工学科卒業
1989年 東京大学生産技術研究所 助手
2006年 現職
その間、日本学術振興会特別研究員としてアメリカ航空宇宙局(NASA)ゴッダード研究所に、
また助教授として大学共同利用機関総合地球環境学研究所に、上席政策調査員として内閣
府総合科学技術会議事務局にも勤務。
地球水循環システムを専門とし、気候変動がグローバルな水循環に及ぼす影響やヴァーチャル
ウォーターを考慮した世界の水資源アセスメント、水文学(すいもんがく)へのリモートセンシング
の応用などを主な研究対象にしている。
気候変動に関わる政府間パネル(IPCC)第5次報告書統括執筆責任者、国土審議会委員、また、
科学技術・学術審議会や社会資本整備審議会の専門委員なども務めている。
第2回海洋立国推進功労者表彰(2009年)、日経地球環境技術賞、日本学士院学術奨励賞、
日本学術振興会賞、科学技術分野の文部科学大臣の科学技術賞の表彰(いずれも2008年)を
始め、土木学会環境賞(2005年)、日本水大賞奨励賞(2004年)、国際水文科学会(IAHS)
Tison Award(2003年)ほか表彰多数。
2006年8月には米国科学雑誌『Science』誌にレビュー論文「地球規模の水循環と世界の水資源」
を発表。
講演内容
「世界の『水』に何が起きているのか」水は地球表層を循環している資源なのに、なぜ水不足で困っている人が何億人もいるので
しょうか。足りないのなら、運んだり、海水淡水化をしたりすればよいのではないでしょうか。
世界のどういう地域が今現在水不足で困っていて、気候変動や社会変化によってどのような
水問題が顕在化するおそれがあるのでしょうか。さらに、いわゆる日本の水ビジネスの海外
展開は世界の水問題解決に役立つのでしょうか。こうした疑問について、時間の許す限り
お話したいと思います。
■ 夕学スタッフからのおすすめ
この講演にご関心をお持ちの方へ 【視野を拡げる3講演】
・4/13(水)藻谷浩介氏 「日本経済の虚像と実像」
・4/26(火)土井香苗氏 「世界のために私ができること」
・6/9(木)中村哲氏 「アフガンとの約束」
主要著書
『水の未来─世界の川が干上がるときあるいは人類最大の環境問題─』(監修・解説)、日経BP社、2008年
『国土の未来』(共著)、日本経済新聞社、2005年
『水をめぐる人と自然─日本と世界の現場から─』(共著)、有斐閣(有斐閣選書)、2003年
『千年持続社会』(共著)、(社)資源協会編、日本地域社会研究所発行、2003年
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