講師紹介
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講師略歴
1959年東京生まれ。京都大学卒米国ロックフェラー大学博士研究員、京都大学助教授などを経て
現在、青山学院大学理工学部 化学・生命科学科教授。分子生物学専攻
専門分野で論文を発表するかたわら、一般向け著作・翻訳も手がける。
著書に『もう牛を食べても安心か』(文春新書、科学ジャーナリスト賞)、『プリオン説はほんとうか?』(講談社
ブルーバックス、講談社出版文化賞)、『ロハスの思考』(木楽舎ソトコト新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、
『できそこないの男たち』(光文社新書)、翻訳に、テオドル・ベスター著『築地』、ライアル・ワトソン著『エレファン
トム』(ともに木楽舎)など。
2月に発売された『動的平衡』(木楽舎)も好評。
”生命とは何か”を動的平衡論から問い直した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、科学書としては
異例の65万部を超えるベストセラーとなり、2007年度サントリー学芸賞および、中央公論新書大賞を受賞した。
今年7月に、『生物と無生物のあいだ』の続編として発売された新刊『世界は分けてもわからない』(講談社現代
新書)は早くも15万部を突破し、話題を集めている。
環境雑誌『ソトコト』や『週刊文春』、『中央公論』など、雑誌での連載も多数。
講演内容
「ロハス~日本人の「いま」と「これから」を考えるキーワード、それは動的平衡~」私たち科学者は、ミクロなレベルへ、よりミクロなレベルへと、世界を分けて、分けて、解析を進めてきました。
その結果、私たちは生命をわかったつもりになっています。しかし生命のいったい何がわかったのでしょうか。
ここでは、本来、連続しているもの、関係しあっているもの、私の言葉でいえば「動的平衡」ということになります
が、これを切り分けたときに何が見えなくなってしまうかを考えてみたいと思います。
世界は分けないことにはわかりません。しかし分けたところで、ほんとうにわかったことにはなりません。では、
世界を知るためにはどうしたらよいのか。そのことについてお話してみたいと思います。みなさんが、日本人の
「いま」と「これから」を考える上でヒントになれば幸いです。
主要著書
著書:『もう牛を食べても安心か』文藝春秋(文春新書)、2004年
『プリオン説はほんとうか?』講談社(ブルーバックス)、2005年
『ロハスの思考』木楽舎(ソトコト新書)、2006年
『生物と無生物のあいだ』講談社(講談社現代新書)、2007年
『生命と食』岩波書店(岩波ブックレット)、2008年
『できそこないの男たち』光文社(光文社新書)、2008年
『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』木楽舎、2009年
『世界は分けてもわからない』講談社(講談社現代新書)、2009年
翻訳:
『モッタイナイで地球は緑になる』(ワンガリ・マータイ著)、木楽舍、2005年
『築地』(テオドル・C.ベスター著)、木楽舍、2007年
『エレファントム』(ライアル・ワトソン著)、木楽舍、2009年
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