講師紹介
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講師略歴
1945年 香川県生まれ1968年 京都大学理学部物理学科卒業
1973年 京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程を単位取得退学
1974年 理学博士号を取得
1977年 京都大学理学部助手
1979年 デンマークの北欧理論物理学研究所(NORDITA)の客員教授となる(~1980年)
1982年 東京大学理学部物理学科助教授
1988年 国際天文学連合(IAU)第47委員会(宇宙論)委員長(~1991年)
1990年 東京大学理学部教授
1997年 日本物理学会会長(~1998年)
1999年 東京大学ビッグバン宇宙国際研究センター長(~2001年3月、2003年4月~2007年3月)
2002年 東京大学理学部長、理学系研究科長
2003年 21世紀COEプログラム「極限量子系とその対称性」拠点リーダー(~2008年)
2005年 日本物理学会会長(~2006年)
2007年 東京大学数物連携宇宙研究機構主任研究員(併任)
2009年3月 東京大学を定年退職
同年4月 明星大学理工学部物理学科客員教授
同年4月 東京大学数物連携宇宙研究機構特任教授を兼務
専門 宇宙物理学・宇宙論
1989年 第5回井上学術賞受賞 (研究課題:宇宙論の理論的研究)
1990年 第36回仁科記念賞受賞 (研究課題:素粒子論的宇宙論の研究)
2002年 紫綬褒章受章
講演内容
「宇宙の誕生と未来」私たちの住むこの世界には始まりがあったのだろうか?もし始まりがあったならそれはどのように始まったの
だろうか?20世紀の爆発的な物理学と宇宙観測の進歩によって、私たちは「ビッグバン宇宙モデル」という答え
を持っている。現在、宇宙の年齢が137億年と測定されるなど宇宙観測の飛躍的進歩により、宇宙の誕生から
現在に至る進化の様子が描きだれるようになった。これらは現代のビッグバンモデルとみごとに一致する。
しかし同時に、宇宙に含まれる物質エネルギーのほとんどは暗黒物質、暗黒エネルギーという正体不明のもの
であることも明らかになった。また現在の宇宙は暗黒エネルギーの効果で加速度的な膨張をしている。宇宙は
今後、一体どのように進化していくのだろうか?
この講演では、宇宙論の歴史を振り返りながら最近の進展について解説します。
主要著書
『宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった』同文書院、1991年(2001年・PHP文庫)『宇宙96%の謎』実業之日本社、2003年(2008年・角川ソフィア文庫)
『アインシュタインの考えた宇宙』実業之日本社、2005年
『宇宙はこうして誕生した』(編著)、ウェッジ(ウェッジ選書)、2004年
『宇宙論の飽くなき野望』技術評論社、2008年
『宇宙に知的生命体は存在するのか』(編著)、ウェッジ(ウェッジ選書)、2008年
『眠れなくなる宇宙のはなし』宝島社、2008年
『宇宙論入門』岩波書店(岩波新書)、2008年
『ホーキングの最新宇宙論』(監訳)、スティーヴン・ホーキング著、日本放送出版協会、1990年
『時間順序保護仮説』(解説、監訳)、スティーヴン・ホーキング著、NTT出版、1991年
『創造の種』S.Hawking、佐藤勝彦、高柳雄一(共著)、NTT出版、1995年
『ホーキング、未来を語る』(訳書)、スティーヴン・ホーキング著、アーティストハウス、2001年(2006年・
ソフトバンククリエイティブ SB文庫)
『ホーキング、宇宙のすべてを語る』(訳書)、スティーヴン・ホーキング著、ランダムハウス講談社、2005年
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