講師紹介
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講師略歴
1953年 京都生まれ1975年 京都大学経済学部卒業
1980年 一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了
1980年 岡山大学経済学部助手
1986年 京都大学経済学部助教授
1984年 慶應義塾大学経済学部助教授
1995年 教授(現在に至る)
京都大学経済学博士(論文『日本の金融市場と組織』による)
講演内容
「政府と金融システム」日本の金融システムの現状は、リンカーン演説の有名な表現をもじって言うと、あたかも「政府の政府に
よる政府のための金融システム」のごとくになっている。
ここでいう①「政府の」という部分は、90年代の銀行危機以降、金融システムに対する信認がもっぱら
(ペイオフの凍結に代表される)政府保証の提供によって維持されているという点を指している。そして、
②「政府による」という部分は、金融仲介における公的チャネル(公的年金を含む)の比重の高さという点を
指し、③「政府のための」という部分は、最大の資金調達者が財政赤字を膨張させている政府それ自身に
ほかならないという点を指している。
こうした現状を確認した上で、そこから脱却して民間主導の金融システムを再構築する方策を探る。
主要著書
『日本の金融市場と組織』東洋経済新報社、1985年『銀行リスクと規制の経済学』東洋経済新報社、1990年
『金融理論と制度改革』(貝塚啓明と共編)、有斐閣、1992年
『金融産業への警告』東洋経済新報社、1995年
『現代の金融入門』筑摩書房、1996年
『日韓経済システムの比較制度分析』(黄圭燦・飯島高雄と共著)、日本経済新聞社、2001年
『銀行はなぜ変われないのか』中央公論新社、2003年
『エコノミクス・入門金融論』(編著)、ダイヤモンド社、2004年
■講師著書一覧
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