講師紹介
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講演日 2025/05/30 (金)
鈴木 俊幸
スズキ トシユキ
中央大学文学部 教授
NHK大河ドラマ『べらぼう』時代考証
講師略歴
1956年、北海道生まれ。中央大学文学部教授。専攻は近世文学、書籍文化史。中央大学文学部国文学専攻卒業。同大学大学院博士課程単位取得満期退学。専門分野は、日本近世文学、書籍文化史。19 世紀日本における戯作等小説類を中心に研究を進めるとともに、文芸の展開とも密接な関係のある書籍や摺物の文化を総合的に研究している。つまり、書籍・摺物がどのように誰によって制作されたか、またそれはどのように流通したか、さらにどのように享受されていったかという書籍文化のさまざまな局面を具体的な史料を用いて描き出すことに努めてきた。そして、書籍の文化の総 体が時代とともにどのように動いていったか、また時代をどのように動かしていったかということを、明治中期までを視野に入れながら考察して今に至っている。現在は、これまで史料として取り上げられることのなかったものを史料化してこの分野の研究方法の幅を広げていくことに注力している。2025年NHK大河ドラマ『べらぼう』の時代考証を担当。著書に『江戸の読書熱 自学する読者と書籍流通』、『絵草紙屋 江戸の浮世絵ショップ』、『蔦屋重三郎』、『江戸の本づくし 黄表紙で読む江戸の出版事情』、『近世読者とそのゆくえ 読書と書籍流通の近世・近代』など。
講演内容
【オンライン受講】蔦屋重三郎の仕事に迫る
蔦屋重三郎という本屋は、希有な商才を発揮して、江戸時代中期の文化を華麗に演出しました。本講演では、新吉原時代の吉原本、黄表紙・洒落本などの戯作や狂歌集、浮世絵の出版等、次々と流行を生みだしていった彼の仕事ぶりをたどってみます。そして彼の目線を通して、江戸時代中期から後期へと大きく変化する時代の様相を見てみます。◎見逃し配信日程 ※本講演を予約された方のみ
2025年6月6日(金)0:00 ~ 6月12日(木)23:59
視聴方法は受講券を購入された方のご登録メールアドレス宛に、見逃し配信開始日の2営業日前にメールでご案内します。
主要著書
『「蔦重版」の世界 江戸庶民は何に熱狂したか』NHK出版(新書)、2025年『本の江戸文化講義 蔦屋重三郎と本屋の時代』 KADOKAWA、2025年
『蔦屋重三郎』平凡社(平凡社新書)、2024年
『蔦屋重三郎 時代を変えた江戸の本屋』(監修)、平凡社(別冊太陽)、2024年
『書籍文化史料論』勉誠出版、2019年
『出版文化のなかの浮世絵』(編著)、勉誠出版、2017年
『近世読者とそのゆくえ 読書と書籍流通の近世・近代』平凡社、2017年
『信州松本藩崇教館と多湖文庫』(共編著)、新典社(新典社研究叢書)、2015年
『書籍の宇宙 広がりと体系』(編著)、平凡社、2015年
『近世・近代初期 書籍研究文献目録』(編著)勉誠出版、2014年
『新版 蔦屋重三郎』平凡社 (平凡社ライブラリー) 、2012年
『江戸の本づくし 黄表紙で読む江戸の出版事情』平凡社(平凡社新書)、2011年
『絵草紙屋 江戸の浮世絵ショップ』平凡社、2010年
『江戸の読書熱 自学する読者と書籍流通』平凡社、2007年
『近世書籍研究文献目録 増補改訂』(編著)、ぺりかん社、2007年
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