講師紹介
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講師略歴
1949年東京都生まれ。1978年自治医科大学卒業後、地域医療に従事(東京都立墨東病院研修医、伊豆七島院勤務医等)。1990年から世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局に勤務。1999年に同事務局長に就任し、重症急性呼吸器症候群(SARS)対策などの陣頭指揮を執る。2014年地域医療機能推進機構理事長を経て、2016年に国連総長からの要請で国際健康危機タスクフォースのメンバーに就任。2019年の新型コロナウイルス感染症に伴い、2020年新型コロナウイルス感染症対策専門会議の副座長、新型コロナウイルス感染症対策分科会の会長を務めた。2022年には公益財団法人結核予防会理事長に就任し、健康課題の解決に尽力している。専門は国際保健、感染症対策。公益財団法人結核予防会 ウェブサイト:https://www.jatahq.org/
講演内容
【ハイブリッド受講】コロナとの闘いを振り返って
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年12月初旬に中国武漢で第1例目の感染者が報告されてから、わずか数ヶ月で世界的パンデミックになりました。日本では今年5月に「5類感染症」へ移行したことで、なんとか落ち着きを取り戻しつつあります。尾身さんは常に対策チームの中核にあって、危機対応に尽力されてきました。記者会見での真摯なお姿は、強く印象に残っています。現在もクラスターが発生しており、コロナ禍はまだ続いていますが、このタイミングでコロナとの闘いを冷静に振り返ってみることが必要です。いつかまた襲来するであろう、新たな感染症に立ち向かう時のために、すべてを見てきた尾身さんのお話しから深く学びたいと思います。(事務局筆)主要著書
『1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック 専門家たちの記録』日経BP、2023年『WHOをゆく 感染症との闘いを超えて』医学書院、2011年
『医の未来』「医療の輪が世界を救う」P75-92、岩波書店(岩波新書)、2011年
”SARS: How a global epidemic was stopped”,ISBN 92 9061 213 4. WHO. 2006
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