講師紹介
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講師略歴
1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士。平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、国際日本文化研究センター客員助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授等を経る。1993年東京大学文学部助教授(社会学)、1995年から2011年3月まで、東京大学大学院人文社会系研究科教授。2012年度から2016年度まで、立命館大学特別招聘教授。2011年4月から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。第20−22期学術会議会員。第23-25期日本学術会議連携会員。専門は女性学、ジェンダー研究。この分野のパイオニアであり、高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。
1994年『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞受賞。2011年度「朝日賞」受賞。受賞理由「女性学・フェミニズムとケア問題の研究と実践」。2019年、フィンランド共和国からHän Honours受賞(長年の男女平等への貢献に対する感謝状)。2020年、「アメリカ芸術科学アカデミー会員」に選出される。
認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN):https://wan.or.jp/
Twitter:@ueno_wan
写真:©後藤さくら
講演内容
【ハイブリッド受講】 アンチ・アンチエイジングの思想
シモーヌ・ド・ボーヴォワールは『老い』のなかで「老いは文明のスキャンダルである」という名言を残した。わたしたちの社会は老いを拒否し、否認し、排除しようとする。そのため、女性は年齢を隠し、男性は若作りをしようとして、アンチエイジング市場は拡大している。だが超高齢社会では誰も老いから逃げられない。かつて高齢者を差別した者たちは、自己差別に苦しむだろう。わたしたちは老い衰えることをどう受容すればいいのだろうか。「クロシングでの視聴はこちら」
※本講演は終了していますが、過去開催の「夕学講演会」約140本を、オンデマンド視聴可能な「クロシング(夕学アーカイブ)」より全編ご視聴いただけます。
(お申込み後、7日間無料体験いただけます。なお、ご視聴には会員情報登録(クレジットカード登録含む)及び初期設定が必要です。)
主要著書
『近代家族の成立と終焉』岩波書店、1994年(新版 (岩波現代文庫)、2020年)『当事者主権』(共著)、岩波書店(岩波新書)、2003年
『岩波シリーズ ケア その思想と実践』全6巻、(共編著)、岩波書店、2008年
『ニーズ中心の福祉社会へ』(共編)、医学書院、2008年
『世代間連帯』(共著)、岩波書店(岩波新書)、2009年
『おひとりさまの老後』文藝春秋(文春文庫) 、2011年
『生き延びるための思想 新版』岩波書店(岩波現代文庫)、2012年
『老い方上手』WAVE出版、2014年
『おひとりさまの最期』朝日新聞出版、2015年
『女ぎらい ニッポンのミソジニー』朝日新聞出版(朝日文庫)、2018年
『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』(共著)、大和書房、2020年
『近代家族の成立と終焉 新版』岩波書店(岩波現代文庫)、 2020年
『人生のやめどき』(共著)、マガジンハウス、2020年
『女の子はどう生きるか 教えて、上野先生』岩波書店(岩波ジュニア新書)、2021年
『在宅ひとり死のススメ』文藝春秋 (文春新書)、2021年
『往復書簡 限界から始まる』幻冬舎、2021年
『これからの時代を生きるあなたへ』主婦の友社、2022年
『フェミニズムがひらいた道』NHK出版、2022年
『まだまだ 身の下相談にお答えします』朝日新聞出版 (朝日文庫)、2022年
など著書多数。
最新刊に『最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく』中央公論新社、2022年。
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