講師紹介
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講師略歴
慶應義塾大学総合政策学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了・同博士課程単位取得退学。政策・メディア博士(慶應義塾大学)。専門は国際政治、コーカサスを中心とした旧ソ連地域研究。国家安全保障局顧問(2018~2020年)など、政府関係の委員も多数務める。主な著作に『コーカサス 国際関係の十字路』(集英社新書、2009年アジア・太平洋賞特別賞受賞)、『ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略』(講談社新書、2021年)などがある。長年の旧ソ連研究によりニュース解説など、メディア出演も多数。専門分野:国際政治、旧ソ連地域研究、ロシアのハイブリッド戦争とその影響、未承認国家研究、紛争・平和研究
講演内容
【ハイブリッド受講】 アップデートする「ハイブリッド戦争」
ロシアのウクライナ侵攻は、世界に大きな衝撃を与えましたが、その闘い方として注目されているのが「ハイブリッド戦争」です。ハイブリッド戦争とは、正規戦と非正規戦を組み合わせた戦争です。ロシアのハイブリッド戦争が注目された契機は2014年のクリミア併合ですが、ハイブリッド戦争は決して新しいものではなく、また、ロシアのみが行っているものでもなく、世界全体が立ち向かうべき脅威です。ハイブリッド戦争の内容も、日々複雑化し、新しい展開を迎えていることから、本講座では現在のハイブリッド戦争を明らかにし、ハイブリッド戦争にどのように対抗してゆけば良いのかということを考えてゆきたいと思います。
主要著書
『旧ソ連地域と紛争 石油・民族・テロをめぐる地政学』慶應義塾大学出版会、2005年『コーカサスを知るための60章』(共編著)、明石書店、2006年
『強権と不安の超大国・ロシア 旧ソ連諸国から見た「光と影」』光文社(光文社新書)、2008年
『コーカサス 国際関係の十字路』集英社(集英社新書)、 2008年
『ロシア 苦悩する大国 多極化する世界』アスキー・メディアワークス(アスキー新書)、2008年
『未承認国家と覇権なき世界』NHK出版(NHKブックス)、2014年
『アゼルバイジャン 文明が交錯する「火の国」』群像社(ユーラシア文庫)、2016年
『ロシアと中国 反米の戦略』筑摩書房(ちくま新書)、2018年
『アゼルバイジャンを知るための67章』(編著)、明石書店、2018年
『ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略』講談社(講談社現代新書)、2021年
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