講師紹介
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講師略歴
経済学者。1979年生まれ。2003年東京大学卒業(経済学部総代)、2008年ハーバード大学経済学部博士。イェール大学(博士研究員)、スタンフォード大学(助教授、准教授、教授)などを経て2020年より東京大学経済学部教授。専門分野は人と人や人とモノ・サービスを適材適所に引き合わせる方法を考える「マッチング理論」と、それを応用して社会制度の設計や実装につなげる「マーケットデザイン」。日本の研修医マッチング制度や待機児童問題を改善する具体的な方法の発明などで知られる。多くのトップ国際学術誌に論文を発表し、受賞多数。数々の指標で最も生産性の高い日本人経済学者とされている。また、大学外との連携も積極的に行っている。
研究分野は、マーケットデザイン、マッチング理論、ゲーム理論など。
◆受賞歴
(国内)学士院奨励賞、学術振興会賞、円城寺次郎賞(日経)、宮澤賢一記念賞(公正取引協会)、大内兵衛賞・総代(東京大学)など
(海外)Social Choice and Welfare Prize, Economic Theory Fellow, SIEPR Fellow, Presidential Scholarship (Harvard University), etc.
東京大学マーケットデザインセンター(UTMD):mdc.e.u-tokyo.ac.jp
Twitter:@fkojima79
講演内容
「幸せは社会の仕組みで作る:マーケットデザインの科学と実践」
近年、マーケットデザインという分野が経済学で大発展を遂げています。伝統的な経済学が市場制度を「与えられたもの」として分析することに主眼をおいてきたのに対し、マーケットデザインは、市場制度を「設計できるもの」と考えて、分析だけで満足せずにマーケット(市場)の望ましい制度設計を考えます。そのための基礎理論が「マッチング理論」です。この講義ではこのマッチング理論とマーケットデザインの理論と実践の紹介をします。「クロシングでの視聴はこちら」
※本講演は終了していますが、過去開催の「夕学講演会」約140本を、オンデマンド視聴可能な「クロシング(夕学アーカイブ)」より全編ご視聴いただけます。
(お申込み後、7日間無料体験いただけます。なお、ご視聴には会員情報登録(クレジットカード登録含む)及び初期設定が必要です。)
主要著書
『経済学で身近な制度を考えよう 経済セミナーe-Book』(Kindle版)、(共著)、日本評論社 、2020年『社会の仕組みを経済学で創る 経済セミナーe-Book』(Kindle版)、(共著)、 日本評論社 、2021年
Fuhito Kojima, Parag A. Pathak, “Incentives and Stability in Large Two-Sided Matching Markets”, American Economic Review, Vol. 99, No. 3, pp. 608-627, 2009, 10.1257/aer.99.3.608.
Yuichiro Kamada, Fuhito Kojima, “Efficient Matching under Distributional Constraints: Theory and Applications”, American Economic Review, Vol. 105, No. 1, pp. 67-99, 2015, 10.1257/aer.20101552.
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