夕学五十講

講演履歴(2010年度 前期)

2010/04/12 (月)
内田 和成
「異業種競争戦略~事業連鎖で読み解く新しいタイプの競争-昨日の友は今日の敵-~」
内田 和成
早稲田大学商学学術院 教授

コンサルタント経験豊富な内田教授が語る、話題の競争戦略論。成熟した市場では業種・業界を超えて皆が顧客の時間と財布を奪い合い、昨日の友が新たな競争相手に変わってしまうという。異業種格闘技戦ともいうべき、新たな競争の戦い方を解説する。

2010/04/20 (火)
村上 憲郎
「世界で戦う仕事術」
村上 憲郎
グーグル株式会社 名誉会長

グローバル企業の日本法人代表を歴任後、Google japan代表として、同社をネット時代の寵児に育て上げた村上氏。40年近くのキャリアを振り返って、「仕事をしながら身につけてきた知識」と「仕事におけるシンプルな原理原則」のすべてを語り尽くす。
※著書『村上式シンプル仕事術』を事前にお読みください。
※本講演は講演60分、質疑応答60分の時間配分で
開催します。

2010/04/22 (木)
莫 邦富
「中国から見た日本、日本から見た中国」
莫 邦富
作家、ジャーナリスト
文革後の激動期の中国にあって、いち早く日本と日本語に着目し、いまや中国きっての知日派ジャーナリストして活躍する莫邦富氏。「新華僑」や「蛇頭」といった新語を日本に定着させたことでも知られる。日中の架け橋を自認する同氏が語る、最新の日中関係論。
2010/04/27 (火)
平田 オリザ
「対話の時代に向けて」
平田 オリザ
劇作家、演出家、大阪大学大学院教授、内閣官房参与
鳩山首相の文化芸術ブレーンとして、内閣官房参与に就任し、話題を呼んだ平田氏。国際的な演劇人として活躍する一方で、演劇手法によるコミュニケーションの重要性を唱え、教育や地域開発にも関わる行動派でもある。人・社会・国をも作る文化芸術の意義を問う。
2010/04/28 (水)
伊東 乾
「音楽の効用、笑いの効用~脳認知の基礎研究から業務マネジメントまで~」
伊東 乾
作曲家、指揮者、ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム藝術監督
オウムのサリン事件実行犯である東大物理学科時代の同級生の人生と心理を描写した著作『さよなら、サイレント・ネイビー』が各賞を受賞した伊東氏。作曲家・指揮者として音楽の脳認知科学的な研究を進める立場から仕事にも活用できる音楽や笑いの効用を説く。
2010/05/06 (木)
松尾 貴史
「オカルト懐疑派の論理」
松尾 貴史
放送タレント
テレビ・ラジオから映画・芸術論、本の執筆と幅広く活躍するマルチ文化人松尾貴史氏。ことに、神秘現象やオカルトには、辛辣な独自見解を持っている。曰く「情報の捉え方一つで、オカルトがコントに見える」。現代の才人から世の中を分析する視点を学びたい。
2010/05/12 (水)
三谷 宏治
「発想の考動力~座って悩むな、ハカって考えよ~」
三谷 宏治
K.I.T.虎ノ門大学院 主任教授
誰もが身につけたいと切実に願う発想力。ジャンプが求められる時代にも拘わらず、
そこで働く我々の発想は、机とパソコンに縛られたままではないだろうか。20年近い
コンサルタント経験を持つ三谷氏が培ってきた手法より、アイデアを広げる様々な方
法を教授する。
※演習があるためハサミをご持参ください。
2010/05/14 (金)
小林 弘人
「新世紀メディア論~オープン出版宣言、21世紀の出版と新しいメディアビジネス~」
小林 弘人
株式会社インフォバーン 代表取締役 CEO
ウェブメディアの出現で万人が言論人になれる時代が到来した。iPadやキンドルの登場は、書籍や新聞・雑誌といった紙メディアの勢力図を塗り替えるとも言われる。時代の先端をいくメディアプロデューサー小林氏がメディアビジネスの現状を語り、未来を占う。
2010/05/18 (火)
佐々木 常夫
「仕事も家族もあきらめない」
佐々木 常夫
株式会社東レ経営研究所 代表取締役
障害を持つ長男、こころと体を病んだ妻を抱えてきた佐々木氏。育児、家事、介護に追いかけられる状況の中でも仕事への情熱を捨てず、6度の転勤を経験しながら、破綻会社の再建や事業改革を成し遂げてきた。家族も仕事も両立させる究極の仕事術を伺う。
2010/05/19 (水)
伊丹 敬之
「イノベーションを興す」
伊丹 敬之
東京理科大学 専門職大学院 総合科学技術経営研究科長・教授
「人本主義」「場の論理」といった独自の理論を打ち立て、日本的経営の特筆すべき強みを解き明かしてきた日本を代表する経営学者伊丹教授。近年注力してきたイノベーション論でも鋭い洞察を展開されている。社会を動かす創造的破壊の意義とプロセスを考える。
2010/05/25 (火)
上野 千鶴子
「男おひとりさまの生きる道」
上野 千鶴子
東京大学大学院人文社会系研究科 教授
女性学のパイオニアとして、男社会に舌鋒鋭く論評を加えてきた上野教授。高齢者のひとり暮らしをテーマにした“おひとりさま”シリーズは大ベストセラーになった。ひとりで生きることと誰もが無縁でない時代に、安心して老いていける方策を伺う。
2010/06/01 (火)
坂本 光司
「日本でいちばん大切にしたい会社」
坂本 光司
法政大学大学院政策創造研究科 教授・同大学院静岡サテライトキャンパス長
先の見えない経済混迷の中で自信を失い疲弊している日本。その状況下でも、理念や志を持ち、正しい経営を行っている中小企業がある。6千社以上を訪問調査した坂本教授が「会社は何のために、また誰のためにあるのか」をテーマに、企業経営の本質を問い掛ける。
2010/06/10 (木)
中西 進
「やまとごころを問う」
中西 進
奈良県立万葉文化館 館長
日本人が忘れつつある“やまとごころ”とは何か?万葉学の第一人者として、『万葉集』の研究と普及に取り組んできた中西氏を迎え、豊かな感受性と想像力を持ち、自然と共に生き、豊かな精神世界を育んでいた、いにしえの人々に思いを馳せ、万葉の心に触れたい。
2010/06/16 (水)
小池 龍之介
「自己洗脳の罠の外しかた」
小池 龍之介
月読寺住職、正現寺副住職
ウェブサイトやカフェ機能を合わせ持った都市型寺院を主宰するなど仏教の新たなあり方を模索し実践する小池氏。考えすぎ悩みがつきない現代人に必要なのは、正解やHow toではなく、自分自身が造った枠を外すことだという。異色の仏道レッスンに期待したい。
2010/06/18 (金)
清水 浩
「未来のクルマから現実のクルマへ~Eliica開発物語~」
清水 浩
慶應義塾大学環境情報学部 教授、株式会社シムドライブ 代表取締役
電気自動車の実用化時代が到来した。30年で10台の電気自動車の開発に関わってきた清水教授が開発したEliicaは、ポルシェ同等の加速力と1kmあたり1円の低燃費を実現できるという。大量普及を想定した事業展開が加速するいま、電気自動車普及のあり方を聞く。
2010/06/21 (月)
野口 吉昭
「コンサルタントの仕事術」
野口 吉昭
株式会社HRインスティテュート 代表取締役
コンサルタントのノウハウを活用した仕事術を提唱し、ベストセラーを連発する野口氏は、顧客の信頼を得るには、短時間での適切な思考とコミュニケーションが欠かせないと説く。200社以上のコンサルティング経験を持つ同氏が、現場で培ってきた極意を語る。
2010/06/29 (火)
遠山 正道
「世の中の体温をあげる」
遠山 正道
株式会社スマイルズ 代表取締役社長 (「Soup Stock Tokyo」開発・運営)
三菱商事の社内起業第1号として、スープ専門店「Soup Stock Tokyo」を起こした遠山氏。文化人としてのこだわりの姿勢を活かし、ビジネスと新たな食文化の定着を成功させ、今また新たな事業展開を視野に入れているという。その情熱溢れる経営観をお聞きする。
2010/06/30 (水)
宮田 亮平
「ときめきを伝えるとき~自作を通して~」
宮田 亮平
東京藝術大学 学長
芸術には、人間の感性を刺激し、心を揺さぶる神秘的な力あるという。鋳型作家の家に生まれ育ち、自らも作家として活躍する一方で、芸大学長として芸術研究と教育に尽力する宮田教授。社会と芸術の接点構築に情熱を傾ける同氏が、芸術の力を講義する。
2010/07/08 (木)
若田部 昌澄
「危機の経済学」
若田部 昌澄
早稲田大学政治経済学術院 教授
経済学は、現実の問題を解決するための「問題解決スキル」として歴史に登場した。にもかかわらず、いま経済学に対しては非難・批判・疑問の声が上がっている。気鋭の若手経済学者若田部教授が、経済危機を話のとば口にして、経済学の現在について論述する。
2010/07/13 (火)
柳家 喬太郎
「「落語」の噺」
柳家 喬太郎
落語家
今、最もチケットが取りにくいと言われる落語家 柳家喬太郎師匠。抱腹絶倒の笑いが渦巻く独演会は即日完売が続くという。粗忽でも人情味に溢れ、貧しさを笑い飛ばす潔さを持った江戸人。いまだからこそ、喬太郎師匠の案内で「落語」の世界観に触れてみたい。
※落語一席を交えた90分と質疑応答30分の構成です。
※お席は全て椅子席です。机席の用意がなくご不便をお掛けしますがご了承下さい。
2010/07/20 (火)
小倉 紀蔵
「日中韓はひとつになれるか・・・文化・文明論的観点から」
小倉 紀蔵
京都大学大学院人間・環境学研究科 准教授
東アジアの2010年は、ふたつの意味でエポックとなる。ひとつは中国のGDPが日本を抜くことであり、ひとつは日本が朝鮮を植民地にしてから百年ということである。東アジア共同体への関心が高まるなか、小倉准教授が日中韓の文化・文明論の差異を明らかにする。
2010/07/23 (金)
種田 陽平
「映画の中で生きる芸術」
種田 陽平
美術監督
『フラガール』『マジックアワー』等、話題の映画の美術監督を務め、映画美術を単なる背景から芸術へと昇華させたとして、国内外で高い評価を受ける種田氏。技術革新が進みCGや3Dを使った作品も増える中で、映画美術の魅力と可能性についてお聞きする。
2010/07/27 (火)
松本 健一
「日本の青春時代とは、何か~『坂の上の雲』にふれて~」
松本 健一
評論家、麗澤大学比較文明文化研究センター 所長
『坂の上の雲』が話題を集めている。黒船来航から50年、近代化への道を邁進し、青春時代を迎えていた当時の日本。その頂点でもあった日露戦争を中心に、誰が、どのような日本を切り開き、そこにどんな暗転が用意されていたのか。近代史の論客松本氏が語る。
2010/07/29 (木)
佐藤 賢一
「『フランス革命』に何が学べるか」
佐藤 賢一
作家
『王妃の離婚』で直木賞を受賞。大著『小説・フランス革命』の執筆が続く佐藤氏。18世紀末のフランスと現代の日本には驚くほどの共通点があるという。二百万人の犠牲のうえになされたというフランス革命を通して、混迷を続ける現代日本の行く末を展望する。
2010/07/30 (金)
中村 桂子
「生命を基本に現代文明を見直す」
中村 桂子
JT生命誌研究館 館長
量的成長・利便性の追究を基本原理とする現代社会の行く末に綻びが見え始めたと言われている。生物を歴史と関係の中で考える生命誌という新しい知を構築してきた中村氏に、科学文明の進展が、一つの生命にすぎない人類と地球の営みにもたらす問題を伺う。