講師紹介
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講師略歴
1954年生まれ。東京教育大学文学部卒業。
一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
同大学大学院社会学研究科教授などを経て、2018年定年退職、一橋大学名誉教授。
2018年より現職。
日本近現代軍事史、日本近現代政治史専攻。
東京大空襲・戦災資料センター館長(2019年6月~)。
著書に『昭和天皇の終戦史』(岩波新書、1992年)、『アジア・太平洋戦争』(岩波新書、2007年)、『兵士たちの戦後史』(岩波書店、2011年)ほか。
講演内容
「兵士達が見たアジア・太平洋戦争」
アジア・太平洋戦争の凄惨な戦場の現実。戦争体験世代が全人口の1割を割り込むという状況の中で、その生々しい記憶がしっかりと次の世代に継承されていないという危機感を抱いています。この講演では、参謀本部や軍令部などの軍中央の立ち位置からではなく、あくまで兵士の目線にこだわりながら、戦場という「死の現場」の現実を明らかにしてみたいと思います。あわせて戦後歴史学の中で、戦史研究がなぜ立ち遅れたのかという問題についても考えてみます。※本講演は吉田氏の講演60分・対談30分・質疑応答30分の構成です。
■対談のお相手
保阪 正康氏(ノンフィクション作家)
主要著書
(単著)『徴兵制』学習の友社(学習文庫)、1981年
『天皇の軍隊と南京事件―もうひとつの日中戦争史』青木書店、1986年
『昭和天皇の終戦史』岩波書店(岩波新書)、1992年
『日本人の戦争観―戦後史のなかの変容』岩波書店、1995年(2005年・岩波現代文庫)
『現代歴史学と戦争責任』青木書店、1997年
『日本の軍隊―兵士たちの近代史』岩波書店(岩波新書)、2002年
『アジア・太平洋戦争(シリーズ日本近現代史<6>)』岩波書店(岩波新書)、2007年
『兵士たちの戦後史(シリーズ 戦争の経験を問う)』、岩波書店、2011年
『現代歴史学と軍事史研究―その新たな可能性』校倉書房、2012年
『日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実』中央公論新社(中公新書)、2017年
(共著)
『天皇の昭和史』(共著)、新日本出版社(新日本新書)、1984年
『南京大虐殺否定論13のウソ』(共著)、柏書房、1999年
『アジア・太平洋戦争(戦争の日本史<23>)』(共著)、吉川弘文館、2007年
(編著)
『戦後改革と逆コース(日本の時代史<26>)』(編著)、吉川弘文館、2004年
(共編著)
『日中戦争期の国民動員(1)(資料日本現代史<10>)』(共編著)、大月書店、1985年
『日中戦争期の国民動員(2)(資料日本現代史<11>)』(共編著)、大月書店、1985年
『国際検察局(IPS)尋問調書』(共編著)、日本図書センター、1993年
『国際検察局押収重要文書(第1期/全7巻、第2期/全8巻、第3期/全13巻)』(共編著)、日本図書センター、1994年~1996年
『十五年戦争期軍紀・風紀関係資料』(共編著)、現代史料出版、2001年
『岩波 天皇・皇室辞典』(共編著)、岩波書店、2005年
『現代歴史学と南京事件』(共編著)、柏書房、2006年
『岩波講座 アジア・太平洋戦争(全8巻)』(共編著)、岩波書店、2005年~2006年
『岩波講座 日本歴史(全23巻)』(共編著)、岩波書店、2013年~2016年
『平成の天皇制とは何か 制度と個人のはざまで』(共編著)、岩波書店、2017年
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