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講師紹介

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坂井 豊貴

講演日 2017/06/23 (金)

坂井 豊貴
サカイ トヨタカ

慶應義塾大学経済学部 教授

講師略歴

1975年生まれ。
ロチェスター大学経済学博士課程修了(Ph.D. in Economics)。
横浜市立大学経営科学系、横浜国立大学経済学部、慶應義塾大学経済学部の准教授を経て、2014年より現職。
「決め方」の研究で多くの国際業績をあげる。2015年義塾賞。

ベストセラー『多数決を疑う』(岩波新書)は2016年新書大賞4位、『決め方の経済学』(ダイヤモンド社)は週刊ダイヤモンド2016年ベスト経済書3位。著書はアジアでの翻訳が続いている。
今年4月に『ミクロ経済学入門の入門』(岩波新書)を公刊。

講演内容

「多数決ではない決め方と、多数決の正しい使い方」

2000年のアメリカ大統領選挙ではゴアがブッシュに優勢するなか、「第三の候補」ネーダーが参戦した。ネーダーはゴアの票を致命的に喰い、ブッシュは「漁夫の利」で勝利をつかむ。翌年アメリカは同時多発テロの攻撃を受け、その後ブッシュは反撃の延長線上にイラク戦争を開始する。フセイン政権は倒したが、イラクの統治は安定しない。結局フセインの残党が勢力を盛り返して、それが「イスラム国」の母体となった。テロが頻発し排外主義が世界を渦巻く2016年、イギリスはEUからの離脱を国民投票で決め、アメリカはトランプ大統領を選出した。多数決に翻弄される世界で、多数決の「正しい使い方」と、その代替案を考えていこう。

主要著書

メカニズムデザイン』(共著)、ミネルヴァ書房、2008年
マーケットデザイン入門』ミネルヴァ書房、2010年
マーケットデザイン』筑摩書房(ちくま新書)、2013年
社会的選択理論への招待』日本評論社、2013年
メカニズムデザインと意思決定のフロンティア』(編著)、慶應義塾大学出版会、2014年
多数決を疑う』岩波書店(岩波新書)、2015年
決め方の経済学』ダイヤモンド社、2016年
ミクロ経済学入門の入門』岩波書店(岩波新書)、2017年

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