夕学五十講

講師紹介

森本 あんり
もりもと あんり
講演日 2016/10/27 (木)
国際基督教大学 人文科学デパートメント教授(哲学・宗教学)・学務副学長

講師略歴

1956年 神奈川県生まれ
1979年 国際基督教大学人文科学科卒業
1982年 東京神学大学大学院組織神学修士課程修了
1991年 プリンストン神学大学院博士課程修了(組織神学)、Ph.D.

1991年 国際基督教大学 大学牧師
1997年 国際基督教大学 人文科学科準教授
2001年 国際基督教大学 人文科学科 教授(哲学・宗教学メジャー)
2012年 国際基督教大学 学務副学長

2002年 プリンストン神学大学院 客員教授
2009年  エディンバラ大学神学部 客員研究員
2010年 バークレー連合神学大学院 客員教授

神学宗教学 研究室の窓ホームページ: http://subsites.icu.ac.jp/people/morimoto/

講演内容

「オバマとトランプ:反知性主義とアメリカの宿命」

8年前にオバマ大統領が誕生した時の興奮を覚えている人は多いだろう。彼は、人種や貧富や性的志向の違いを乗り越える統合の希望を語った。しかし今日、アメリカ社会はさらなる分断と暴力に悩まされている。人びとは差別や憎悪を是認するトランプ氏を歓迎し、内向きで自己中心的になりつつある。本講演では、アメリカ精神の底流をなす反知性主義の伝統からこの変化を捉え直し、アメリカ的なキリスト教の変容を批判的に検討する。


主要著書

(単著)
ジョナサン・エドワーズ研究 アメリカ・ピューリタニズムの存在論と救済論』創文社、1995年
現代に語りかけるキリスト教』日本基督教団出版局、1998年
アジア神学講義 グローバル化するコンテクストの神学』創文社、2004年
アメリカ・キリスト教史 理念によって建てられた国の軌跡』新教出版社、2006年
アメリカ的理念の身体 寛容と良心・政教分離・信教の自由をめぐる歴史的実験の軌跡』創文社、2012年
反知性主義 アメリカが生んだ「熱病」の正体』新潮社、2015年
Jonathan Edwards and the Catholic Vision of Salvation, Penn State University Press, 1995.

(共編著)
アメリカ史研究入門』山川出版社、2009年
人間に固有なものとは何か 人文科学をめぐる連続講演』創文社、2011年
After Jonathan Edwards, Oxford University Press, 2012.
Asian and Oceanic Christianities in Conversation, Editions Rodopi Amsterdam, 2011.
Building New Pathways to Peace, University of Washington Press, 2011.

(翻訳)
ミューラー著『福音主義神学概説』(共訳)、日本基督教団出版局、1987年
デコスタ編『キリスト教は他宗教をどう考えるか ポスト多元主義の宗教と神学』教文館、1997年
サイカー編『キリスト教は同性愛を受け入れられるか』(監訳)、日本キリスト教団出版局、2002年
ブルンナー著『出会いとしての真理』(共訳)、教文館、2006年
バーガー著『現代人はキリスト教を信じられるか 懐疑と信仰のはざまで』(共訳)、教文館、2009年


推薦図書

反知性主義 アメリカが生んだ「熱病」の正体』森本あんり著、新潮社、2015年