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「安心社会から信頼社会へ」 私たちは常識として、文化が違うと考え方や行動が違うのは当然だと思っています。こうした常識の例として、講演では、まわりと協調しながら生きている集団主義的な文化で暮らす人たちの方が、自分の利益だけを優先する個人主義的な文化で暮らす人たちよりも、知らない人を信頼する傾向が強いはずだという“常識”をとりあげ、なぜこの常識が間違っているのかを考えることで、心の文化差の底にある社会のしくみの違いについて考えてみたいと思います。
『社会的ジレンマのしくみ―「自分1人ぐらいの心理」の招くもの』サイエンス社、1990年 『信頼の構造―こころと社会の進化ゲーム』東京大学出版会、1998年 『安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方』中央公論新社(中公新書)、1999年 『社会的ジレンマ―「環境破壊」から「いじめ」まで』PHP研究所(PHP新書)、2000年 『社会心理学キーワード』有斐閣(有斐閣双書)、2001年 『心でっかちな日本人―集団主義文化という幻想』日本経済新聞出版社、2002年(2010年・ちくま文庫) 『日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点』集英社、2008年 Trust: The Evolutionary Game of Mind and Society, English Edition. Springer. 2011年 『「しがらみ」を科学する:高校生からの社会心理学入門』筑摩書房(ちくまプリマー新書)、2011年
『「日本人」という、うそ: 武士道精神は日本を復活させるか』山岸俊男著、筑摩書房 (ちくま文庫)、2015年
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