講師紹介
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講師略歴
1947年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学大学院修士課程修了後、東京国立博物館にて仏像彫刻を研究。
同館副館長、慶應義塾大学文学部教授を経て、現在、興福寺国宝館館長。
博物館の企画展として「金銅仏 中国・朝鮮・日本」展(1987年)、「大和古寺の仏たち」
(1993年)、「法隆寺献納宝物」(1996年)、「仏像 一木にこめられた祈り」(2006年)、
「国宝 薬師寺展」(2008年)、「国宝 阿修羅展」(2009年)などを手がけた。
特に「国宝 阿修羅展」の会期中(61日間)の総入場者数は94万6172人を記録し、同
博物館の日本美術の展覧会として史上最多となった。
講演内容
「仏像、祈りの心~古代の人々がこめた思惟の世界~」日本古代の仏像はかたちがいきいきとしていて、とても魅力的です。仏像の制作は飛鳥
時代から盛んでしたが、白鳳時代の天智天皇の頃から地方にも広がって、仏像を尊ぶ
ことが多くの人々の共通の願いとなりました。このような時代であればこそ優れた作品が
できたのだと思います。この講座では古代の仏像を代表する薬師寺金堂薬師三尊像や
東院堂聖観音像などを中心にお話できればと思います。
■ この講演にご関心をお持ちの方へ ― 夕学スタッフからおすすめの3講演 ―
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・7/24(水) 坂井直樹氏 「ダイバーシティー・デザインの可能性」
主要著書
『日本の古寺美術10 西大寺』保育社、1987年『金銅仏―中国・朝鮮・日本』東京国立博物館、1987年
『新編名宝日本の美術(第13巻) 運慶・快慶』小学館、1991年
『日本の美術314 文殊菩薩像』至文堂、1992年
『興福寺のすべて』(共著)、小学館、2004年
『もっと知りたい興福寺の仏たち(アート・ビギナーズ・コレクション)』東京美術、2009年
『もっと知りたい法隆寺の仏たち(アート・ビギナーズ・コレクション)』東京美術、2012年
『仏像のかたちと心―白鳳から天平へ』岩波書店、2012年
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