講師紹介
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講師略歴
1958年長野生まれ。早稲田大学文学部卒業後、サラリーマン生活を経て、
1984年曹洞宗で出家得度。同年福井県の大本山永平寺へ入門。
2003年まで約20年の修業生活をおくる。
同寺在籍中、月刊誌『論座』で「I am a zenso」を連載(『語る禅僧』に収録)するなど、仏教関
連の執筆活動も開始する。
東京愛宕の青松寺を経て、
2005年青森恐山の院代(山主代理)に。
仏教のみならず、文学・哲学にも造詣ふかく、現在も精力的に講演や執筆活動を行い、一部
ではその舌鋒の鋭さから「恐山の論僧」と称されることもある。
講演内容
「死者と出会うとき」あの東日本大震災以降、我々はまさに「戦後」から「震災後」を生きる国民となりました。私は
下北半島恐山の院代(住職代理)として、はからずも多くの震災被災者や遺族の方々と対話
する機会を得ました。また、震災や原発事故が我々に与えた広汎で強烈な衝撃を、一年半を
通じて様々な時と場所で感じてきました。今回は、そうした「震災後」を生きる人間の生と死の
問題を考えてみたいと思います。
■ この講演にご関心をお持ちの方へ ― 夕学スタッフからおすすめの3講演 ―
・11/14(水) 池上英洋氏 「ルネサンスとは何であったのか」
・12/11(火) 坂野潤治氏 「『日本近代史』(ちくま新書)刊行後に考えたこと」
・12/20(木) 樹木希林氏 「老いの重荷は神の賜物」
主要著書
『語る禅僧』朝日新聞出版、1998年(2010年・ちくま文庫)『日常生活のなかの禅 修行のすすめ』講談社、2001年
『「問い」から始まる仏教 「私」を探る自己との対話』佼成出版社、2004年
『老師と少年』新潮社、2006年(2009年・新潮文庫)
『<問い>の問答 同時代禅僧対談』玄侑宗久/南直哉(共著)、佼成出版社、2008年
『『正法眼蔵』を読む 存在するとはどういうことか』講談社、2008年
『なぜこんなに生きにくいのか』講談社インタ-ナショナル、2008年(2011年・新潮文庫)
『人は死ぬから生きられる 脳科学者と禅僧の問答』茂木健一郎/南直哉(共著)、新潮社
(新潮新書)、2009年
『出家の覚悟 日本を救う仏教からのアプローチ』アルボムッレ・スマナサーラ/南直哉(共著)、
サンガ、2009年(2011年・サンガ選書)
『自分をみつめる禅問答』角川学芸出版(角川ソフィア文庫)、2011年
『覚悟の決め方 僧侶が伝える15の智慧』(共著)、扶桑社、2011年
『賭ける仏教 出家の本懐を問う6つの対話』春秋社、2011年
『恐山 死者のいる場所』新潮社(新潮新書)、2012年 など
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