講師紹介
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講師略歴
1936年東京生まれ。東京大学、同大学院博士課程で科学史・科学哲学を学ぶ。
上智大学理工学部助手以降、
東京大学、国際基督教大学、東京理科大学などを経て、
2010年から現職。
講演内容
「安全とリスクを考える」安全とリスクは対になる概念である。しばしば一緒に論じられる「安心」の対概念は「不安」
だろう。後者の対は、心理的な性格が強いが、前者の対は、科学・技術の力で、ある程度
構築でき、また制御できる性格のものである。
問題は「どの程度か」というところに尽きる。リスクの制御は一般に確率の世界である。安全
度の確率<1>、あるいはリスク度の確率<0>ということは、現実にはあり得ない。確率の
絡む世界では、人々はどれほどリスク度が低くても、安心を保証されているとは感じ難い。
■ この講演にご関心をお持ちの方へ ― 夕学スタッフからおすすめの3講演 ―
・10/11 (火) 山折哲雄氏 「大災害に向き合う日本人のこころ」
・10/18 (火) 金子郁容氏 「東北大震災と新しい公共」
・11/29 (火) 飯田哲也氏 「3.11後の日本のエネルギー戦略」
主要著書
『人間にとって科学とは何か』新潮社(新潮選書)、2010年『科学・技術の二〇〇年をたどりなおす』NTT出版、2008年
『工学の歴史と技術の倫理』岩波書店、2006年
『文明の死/文化の再生 双書 時代のカルテ』岩波書店、2006年
『安全と安心の科学』集英社(集英社新書)、2005年 など
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