講師紹介
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講師略歴
1948年 東京都生まれ。慶應義塾大学工学部卒。スタンフォード大学Ph.D.(オペレーションズリサーチ)。
ウィスコンシン大学経営工学科・コンピュータサイエンス学科併任准教授をつとめるなど、
アメリカ、ヨーロッパで12年間過ごし帰国。
エッセン大学(西ドイツ)客員教授、統計数理研究所客員教授などを歴任。
一橋大学商学部教授を経て、1994年4月より現職。
1999年4月から2002年9月まで慶應義塾幼稚舎長兼任。
2009年10月よりSFC研究所所長。
専門は、情報組織論、ネットワーク論、コミュニティ論。
ボランタリーな組織原理とコミュニティ・ソリューションの可能性を探ることに関心がある。
ソーシャルイノベーションにも注目している。
教育改革国民会議委員となったことが契機となり、近年は初等中等教育システムに関心
をもつ。
新しいタイプの公立学校である「コミュニティ・スクール」を2000年に提案し、2005年の法
制化に尽力。
コミュニティ・スクールは現在、全国に600以上誕生している。
また、2007年から地域の遠隔医療実験に取り組んでいる。
2011年4月にはその成果を生かして、東北大震災の被災者に遠隔システムを利用した
医療・健康相談を提供するボランティア組織C3NP( Continuous Care & Cure Network
Project )を立ち上げ、各地の仮設住宅滞在者等を対象に支援活動をしている。
近年では、2008年3月より総務省・厚労省共同設置「遠隔医療の推進方策に関する懇談会」
座長、2009年11月より総務省「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース
地球的課題検討部会」部会長、2010年1月より内閣府「新しい公共」円卓会議座長、文科省
「『熟議』に基づく教育政策形成の在り方に関する懇談会」座長、2010年10月より内閣府
「新しい公共」推進会議座長。
講演内容
「東北大震災と新しい公共」阪神淡路大震災のときと比較しながら、今般の東北地震のときのボランタリーな活動
のインパクトについてお話しする。大災害を期に、「支え合い」や「他人への配慮」など
を基本とする「新しい公共」という古くて新しい社会像について考える。
■ この講演にご関心をお持ちの方へ ― 夕学スタッフからおすすめの3講演 ―
・11/21 (月) 村上陽一郎氏 「安全とリスクを考える」
・11/29 (火) 飯田哲也氏 「3.11後の日本のエネルギー戦略」
・1/12 (木) 夏野剛氏 「スマートフォン時代の新しい社会とビジネス」
主要著書
『ネットワーク組織論』(共著)、岩波書店、1988年『ボランティア もうひとつの情報社会』岩波書店(岩波新書)、1992年
『ボランタリー経済の誕生』(共著)、実業の日本社、1998年
『新版 コミュニティ・ソリューション ボランタリーな問題解決にむけて』岩波書店、2002年
『日本で「一番いい」学校 -地域連携のイノベーション-』岩波書店、2008年
『コミュニティのちから』(共著)、慶應義塾大学出版会、2010年
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