夕学五十講

講師紹介

沖 大幹
おき たいかん
講演日 2011/07/19 (火)
東京大学生産技術研究所 教授

講師略歴

1964年  東京生まれ
1987年  東京大学工学部土木工学科卒業
1989年  東京大学生産技術研究所 助手
2006年  現職

その間、日本学術振興会特別研究員としてアメリカ航空宇宙局(NASA)ゴッダード研究所に、
また助教授として大学共同利用機関総合地球環境学研究所に、上席政策調査員として内閣
府総合科学技術会議事務局にも勤務。

地球水循環システムを専門とし、気候変動がグローバルな水循環に及ぼす影響やヴァーチャル
ウォーターを考慮した世界の水資源アセスメント、水文学(すいもんがく)へのリモートセンシング
の応用などを主な研究対象にしている。
気候変動に関わる政府間パネル(IPCC)第5次報告書統括執筆責任者、国土審議会委員、また、
科学技術・学術審議会や社会資本整備審議会の専門委員なども務めている。

第2回海洋立国推進功労者表彰(2009年)、日経地球環境技術賞、日本学士院学術奨励賞、
日本学術振興会賞、科学技術分野の文部科学大臣の科学技術賞の表彰(いずれも2008年)を
始め、土木学会環境賞(2005年)、日本水大賞奨励賞(2004年)、国際水文科学会(IAHS)
Tison Award(2003年)ほか表彰多数。

2006年8月には米国科学雑誌『Science』誌にレビュー論文「地球規模の水循環と世界の水資源」
を発表。

講演内容

「世界の『水』に何が起きているのか」

水は地球表層を循環している資源なのに、なぜ水不足で困っている人が何億人もいるので
しょうか。足りないのなら、運んだり、海水淡水化をしたりすればよいのではないでしょうか。
世界のどういう地域が今現在水不足で困っていて、気候変動や社会変化によってどのような
水問題が顕在化するおそれがあるのでしょうか。さらに、いわゆる日本の水ビジネスの海外
展開は世界の水問題解決に役立つのでしょうか。こうした疑問について、時間の許す限り
お話したいと思います。


■ 夕学スタッフからのおすすめ
この講演にご関心をお持ちの方へ 【視野を拡げる3講演】
 ・4/13(水)藻谷浩介氏 「日本経済の虚像と実像」
 ・4/26(火)土井香苗氏 「世界のために私ができること」
 ・6/9(木)中村哲氏 「アフガンとの約束」


主要著書

水の未来─世界の川が干上がるときあるいは人類最大の環境問題─』(監修・解説)、
 日経BP社、2008年
国土の未来』(共著)、日本経済新聞社、2005年
水をめぐる人と自然─日本と世界の現場から─』(共著)、有斐閣(有斐閣選書)、2003年
千年持続社会』(共著)、(社)資源協会編、日本地域社会研究所発行、2003年


推薦図書

水の世界地図 第2版』沖大幹(監訳)、丸善出版、2011年
水の知─自然と人と社会をめぐる14の視点』沖大幹(監修・解説)、化学同人、2010年
水ビジネスに挑む』沖大幹(対談)、技術評論社、2009年