講師紹介
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講師略歴
1936年 東京生まれ
1959年 東京大学理学部化学科卒業
1964年 同大学院生物化学専攻博士課程修了(理学博士)
三菱化成(現:三菱化学)生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学
人間科学部教授、東京大学先端科学技術研究センター客員教授、大阪大学
連携大学院教授などを歴任
人間科学部教授、東京大学先端科学技術研究センター客員教授、大阪大学
連携大学院教授などを歴任
1993年 JT生命誌研究館副館長
2002年 同館 館長に就任
生物の構造と機能を追求する生命科学(Bioscience)から、生命の単位としての細胞、ゲノム
(DNA)を基本に、生物を歴史と関係の中で考える生命誌(Biohistory)という新しい知を構築
している。
(DNA)を基本に、生物を歴史と関係の中で考える生命誌(Biohistory)という新しい知を構築
している。
それは、自然と人と人工を一体化した生命を大切にする社会システムを考えることにつながる。
講演内容
「生命を基本に現代文明を見直す」現代社会は、量的成長・利便性が豊かさと幸せにつながると考えてきましたが、その方向に
疑問が出ています。環境問題、経済格差などの解決への努力を有効にするためにも、現代
社会を支えている機械論的世界観を見直し、生命論的世界観に基づく社会の構築を考えた
いと思います。長い生命の歴史(生命誌)の中にある人間に注目し、近年の生物学の成果を
生かして新しい制度・技術を考えます。
■夕学スタッフからのおすすめ
この講演にご関心をお持ちの方へ 【視野を拡げる3講演】
・4/28(水)伊東 乾 「音楽の効用、笑いの効用
~脳認知の基礎研究から業務マネジメントまで~」
・5/18(火)佐々木 常夫 「仕事も家族もあきらめない」
・5/19(水)伊丹 敬之 「イノベーションを興す」
主要著書
『生命科学』講談社、1975年(1996年・講談社学術文庫)
『女性科学者ノート―めぐりあい』人文書院、1982年(2000年・岩波現代文庫、『生命科学者ノート』に改題)
『生きもののしくみ』ほるぷ出版、1986年
『女性のための生命科学』中央公論社、1987年
『毎日が科学の目』講談社、1987年
『子供の「なぜ」に答える本 親と子の科学教室』PHP研究所、1987年(1992年・PHP文庫)
『生命科学と人間』日本放送出版協会(NHKライブラリー)、1989年
『生命誌の扉をひらく―科学に拠って科学を超える』哲学書房、1990年
『生命科学から生命誌へ』小学館、1991年
『自己創出する生命―普遍と個の物語』哲学書房、1993年(2006年・ちくま学芸文庫) ※毎日出版文化賞受賞
『あなたのなかのDNA―必ずわかる遺伝子の話』早川書房(ハヤカワ文庫)、1994年
『ゲノムの見る夢―中村桂子対談集』青土社、1996年
『科学技術時代の子どもたち』岩波書店、1997年
『生命誌の窓から』小学館、1998年
『ミクロコスモスに生命誌をよむ』三田出版会(ステアリングシリーズ)、1999年
『食卓の上のDNA―暮らしと遺伝子の話』早川書房(ハヤカワ文庫)、1999年
『生命誌の世界』日本放送出版協会(NHKライブラリー)、2000年
『「生きもの」感覚で生きる』講談社、2002年
『ゲノムが語る生命―新しい知の創出』集英社(集英社新書)、2004年
『子ども力」を信じて、伸ばす』三笠書房、2009年
訳書
『やわらかな遺伝子』(共訳)、紀伊国屋書店、2004年
『脳の時計 ゲノムの時計』(共訳)、早川書房、2000年
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