printこのページを印刷
「世界の中の中国、中国の中の世界」2008年中国は歴史的悲願でもあったオリンピックを終えた。ここにいたるプロセスは容易ではなかった。さまざまな問題も露呈し、一時は開催を危ぶむ声すらあった。しかしこれを通じて中国が国際的存在感をさらに増大させたことは間違いない。日中関係もようやく落ち着きをみせ始めている。今後は国内に山積みにされた課題にいかに取り組むかである。株価の暴落とバブルの崩壊をはじめ、経済運営は正念場を迎える。広がり続ける格差は情報・機会の不平等からきており、それは政治体制と深く関係している。既得権益層は体制を変えようとしない。となると問題の解決は先送りとなる。このあたりの中国のジレンマをいかに読み解くかが最大の焦点である。
『現代中国の政治と官僚制』慶應義塾大学出版会、2004年 ※2004年度サントリー学芸賞『中華人民共和国』筑摩書房(ちくま新書)、1999年『アジア時代の検証 中国の視点から』朝日新聞出版(朝日選書)、1996年 ※1997年度アジア・太平洋賞特別賞『中国政治と民主化-改革・開放政策の実証分析』サイマル出版会、1992年[主要編著]『中国の統治能力』慶應義塾大学出版会、2006年『世界のなかの東アジア』慶應義塾大学出版会、2006年『中国政治と東アジア』慶應義塾大学出版会、2004年『中国文化大革命再論』慶應義塾大学出版会、2003年『グローバル化時代の中国』日本国際問題研究所、2002年『日本・アメリカ・中国-協調へのシナリオ』TBSブリタニカ、1997年『原典中国現代史(第1巻 政治・上)』岩波書店、1994年The Rise of China and a Changing East Asian Order(eds.), Japan Center for International Exchange(JCIE), 2004.
『「中国問題」の内幕』清水美和著、筑摩書房(ちくま新書)、2008年『中華人民共和国』国分良成著、筑摩書房(ちくま新書)、1999年
慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)は慶應義塾の社会人教育機関です
(C) 2001 Keio Academic Enterprise Co., Ltd.