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「日本の近代 始めにあって今はなきものとは」世界史をひもとくと19世紀前半は欧米列強の独壇場である。しかし後半の50年を見ると、東アジア、東欧、中近東において脱(反)植民地運動が起こり、国家統合という大きなうねりが盛り上がってくる。交通手段と通信技術の発達が進み、世界がはじめて「一つ」になるのも同時期だ。明治維新も、「国史」として理解されることが多いが、世界規模の流れと無関係に行われたわけではない。この講義では、維新前後の日本人が世界をどのように捉えようとしたかを検証しながら、現代の日本社会についても、考えてみたいと思っている。
『新日本古典文学大系明治編―海外見聞集』(共著)、岩波書店、2009年『江戸の声―黒木文庫でみる音楽と演劇の世界』(編著)、東京大学出版会、2006年 『明治漢文小説集』(共著)、岩波書店、2005年 『パリ1900年・日本人留学生の交遊―『パンテオン会雑誌』資料と研究』(責任編集〔共編〕)、ブリュッケ、 2004年 『読むことの力―東大駒場連続講義』(編著)、講談社(講談社選書メチエ)、2004年
『米欧回覧実記』(抄)、ロバート キャンベル校注、岩波書店『新日本古典文学大系明治編―海外見聞集』 所収、2009年『逝きし世の面影』渡辺京二著、平凡社(平凡社ライブラリ)、2005年
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