夕学五十講

講師紹介

福島 智
ふくしま さとし
講演日 2009/12/21 (月)
東京大学先端科学技術研究センター 教授

講師略歴

1962年   神戸市生まれ
        9歳で失明、18歳で失聴、全盲ろうとなる。指先に触れて言葉を伝える”指点字”という
        コミュニケーション方法を母親とともに考案、指点字通訳者を介しての同時通訳で日常
        生活を送り、企業との共同研究、行政への政策提言など、精力的に活動・研究を行う

1987年   東京都立大学(現首都大学東京)人文学部人文科学科教育学専攻 卒業
1989年   東京都立大学大学院人文科学研究科教育学専攻修士課程 修了
1992年   東京都立大学大学院人文科学研究科教育学専攻博士課程単位取得満期退学
1996年   東京都立大学人文学部 助手
1996年   金沢大学教育学部 助教授
2001年   東京大学先端科学技術研究センター 助教授を経て
2008年   東京大学先端科学技術研究センター 教授

社会福祉法人 全国盲ろう者協会 理事
特定非営利活動法人 東京盲ろう者友の会 顧問
内閣府中央障害者施策推進協議会 委員

講演内容

「バリアフリーと私たちの未来」

「バリアフリー」は「バリア」を除去するアグレッシヴな知的スタンスである。これは個人と社会の未来を
切り開くための基本戦略だと考えてもよい。ただし、それ自体は目的ではない。それは、ある困難な状況
にあって、その個別・具体的な問題をどのように解決していくかという、「創造的な手段」としての側面が
強い。それでは、その手段を用いてめざすべき「目的」とは何か。共に考えたい。


主要著書

ゆびで聴く』(共編著)、松籟社、1988年
手は何のためにあるか』(共編著)、風人社、1990年
『渡辺荘の宇宙人 指点字で交信する日々』素朴社、1995年
盲ろう者とノーマライゼーション 癒しと共生の社会をもとめて』明石書店、1997年
『共生の教育』(共編著)岩波書店、1998年
「学力」を問う だれにとってのだれが語る「学力」か』(共編著)、草土文化、2001年
学問の扉 東京大学は挑戦する』(共編著)、講談社、2007年
盲ろう者への通訳・介助 「光」と「音」を伝えるための方法と技術』(共編著)、読書工房、2008年
アカデミック グルーヴ』(共編著)、東京大学出版会、2008年


推薦図書

盲ろう者とノーマライゼーション 癒しと共生の社会をもとめて』福島智著、明石書店、1997年
さとしわかるか』福島令子著、朝日新聞出版、2009年
ゆびさきの宇宙』生井久美子著、岩波書店、2009年