夕学五十講

講師紹介

山岸 俊男
やまぎし としお
講演日 2008/01/18 (金)
北海道大学大学院文学研究科 教授

講師略歴

1948年   名古屋生まれ
1970年   一橋大学社会学部卒業
1972年   一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了
1981年   一橋大学大学院社会学研究科退学
1982年   University of Washington学位(Ph.D. in Sociology)取得

1975年9月~81年4月   University of Washington社会学部助手
1981年5月~81年9月   同学部研究員
1981年10月~85年3月  北海道大学文学部助教授
1985年4月~88年3月   University of Washington社会学部助教授
1988年4月~92年12月  北海道大学文学部助教授
1993年1月~00年3月   北海道大学文学部教授
2000年4月~        北海道大学大学院文学研究科教授

社会心理学専攻

放送大学、東北大学、大阪大学文学部、筑波大学心理学系等で教鞭をとる他、ワシントン大学社会学部
盟員教授(Affiliate Professor)やスタンフォード大学Center for Advanced Study in the Behavioral Sciences
フェロー、ラ・トローブ大学高等研究所著名名誉フェロー等も歴任

講演内容

「「詐欺師」に信頼社会が作れるのか?」

「どうすれば消費者の信頼を勝ち取ることができるか」、「どうすれば行政は国民に信頼されるか」など
といった質問の背後には、多くの場合、「信頼の獲得」を「説得コミュニケーション」の問題として考える
視点があるのだろう。この視点は基本的には詐欺師の視点である。信頼をコミュニケーションの問題
として考える限りは、私たちは信頼社会を作り出すことができない。詐欺師は他人に信頼されるための
技能に富んでいるが、詐欺師たちの間で信頼社会を作ることはできないのだから。信頼社会の形成には、
人々が進んで自分の手の内を相手にさらすための誘因をデザインする必要があるだろう。


主要著書

社会的ジレンマのしくみ-「自分1人ぐらいの心理」の招くもの』サイエンス社、1990年
信頼の構造-こころと社会の進化ゲーム』東京大学出版会、1998年
安心社会から信頼社会へ-日本型システムの行方』中央公論新社(中公新書)、1999年
社会的ジレンマ-「環境破壊」から「いじめ」まで』PHP研究所(PHP新書)、2000年
社会心理学キーワード』有斐閣(有斐閣双書)、2001年
心でっかちな日本人-集団主義文化という幻想』日本経済新聞出版社、2002年


推薦図書

安心社会から信頼社会へ-日本型システムの行方』山岸俊男著、中央公論新社(中公新書)、1999年