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「歴史から考える日本と欧米とイスラーム~福沢諭吉から現代まで~」鎖国が解けた直後の文久2(1862)年に、徳川幕府は最初の公式遣欧使節団を送った。その一行のなかに福沢諭吉がいた。福沢は『西航記』『西航手帳』などでヨーロッパや中東イスラーム世界での見聞を記録している。福沢やほかの幕府直参らの目に中東やイスラームの政治や風俗はどう映ったのであろうか。かれらの観察などを紹介しながら、近代日本と欧米との狭間にあった中東イスラーム世界の歴史的現実を考える。これによって、21世紀における日本・欧米・イスラームの文明間対話を考えるよりどころを得てみたい。
『現代のイスラム』朝日新聞社、1983年(発展途上国研究奨励賞)『スルタンガリエフの夢』東京大学出版会、1986年(サントリー学芸賞)『瀕死のリヴァイアサン』TBSブリタニカ、1990年(毎日出版文化賞)『ラディカル・ヒストリー』中央公論新社、1991年(吉野作造賞)『イスラムとアメリカ』岩波書店、1995年『イスラムとロシア』東京大学出版会、1995年『世界の歴史(20)-近代イスラームの挑戦』中央公論新社、1996年『帝国の終末論』新潮社、1996年『納得しなかった男』岩波書店、1999年(司馬遼太郎賞)『岩波イスラーム辞典』(共編著)、岩波書店、2002年(毎日出版文化賞)『歴史の作法』文藝春秋(文春新書)、2003年『帝国と国民』岩波書店、2004年『歴史のなかのイラク戦争』NTT出版、2004年編集委員として『岩波講座 世界歴史』『岩波講座 開発と文化』(岩波書店)、『世界の歴史』(中央公論新社)などの企画と刊行にもあたる■講師著書一覧
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