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講師紹介

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稲見 昌彦

講演日 2022/06/10 (金)

稲見 昌彦
イナミ マサヒコ

東京大学先端科学技術研究センター 身体情報学分野 教授
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 客員教授

講師略歴

東京工業大学生命理工学部生物工学科卒業、同大学大学院生命理工学研究科修士課程修了。1999年東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士後期課程修了、博士(工学)。東京大学国際・産学共同研究センターリサーチアソシエイト、大学院情報理工学系研究科助手、JSTさきがけ研究者、電気通信大学電気通信学部講師、助教授、教授、マサチューセッツ工科大学コンピュータ科学人工知能研究所客員科学者などを経て、2008年慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。2015年東京大学大学院情報理工学系研究科教授。2016年より現職。2018年より東京大学バーチャルリアリティ教育研究センター応用展開部門長を兼務。JST ERATO稲見自在化身体プロジェクト 研究総括。
SFアニメ『攻殻機動隊』に登場する技術「光学迷彩」を実現した研究者として世界的に有名。

東京大学 先端科学技術研究センター身体情報学分野 稲見研究室:INFORMATION SOMATICS LAB
JST ERATO稲見自在化身体プロジェクト
Twitter:@drinami

講演内容

「テクノロジーが拡げる人間の可能性」

現在我々はSociety4.0とも位置付けられる情報化社会に生きている。そして情報化とは脱物質化・脱身体化とも換言できる。情報化により様々なサービスやビジネスが生まれた。今回のコロナ禍であっても、大学や企業において講義や会議を辛うじて行うことができたのも情報化の貢献といえる。しかしながら、現状の遠隔会議システムをはじめとする情報ツールを介したコミュニケーションにおける身体性の喪失により、諸問題が顕在化しつつある。
テレイグジスタンス技術やアバター技術、触覚技術などは情報化社会に身体性を取り戻す、いわばポスト身体社会を目指した試みともとらえることができる。本講義ではポスト身体社会における多様な身体性を扱うための研究「自在化身体」について紹介するとともに、テクノロジーが拡げる人間の可能性を展望する。
 

主要著書

スーパーヒューマン誕生! 人間はSFを超える』NHK出版(NHK出版新書)、2016年
Sport 2.0:進化するeスポーツ、変容するオリンピック』(共著)、NTT出版、2018年
自在化身体論 ―超感覚・超身体・変身・分身・合体が織りなす人類の未来』 (共著)、エヌ・ティー・エス、2021年
ネオ・サピエンス誕生』 (共著)、集英社インターナショナル(インターナショナル新書)、2022年

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