講師紹介
このページを印刷
講師略歴
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた 『ハゲタカ』 でデビューを飾る。ドラマや映画に映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、『売国』 『雨に泣いてる』 『コラプティオ』 『当確師』 『標的』 『オペレーションZ』『シンドローム』 『トリガー』 『神域』 『ロッキード』 など話題作を発表し続けている。
真山 仁 - JIN MAYAMA Official Home Page:mayamajin.jp
写真:©ホンゴユウジ
講演内容
「組織の論理 vs 個人の良心 」
人は何のために働くのか。そのために、どこまで組織の犠牲になれるのか―、という価値観が、近年、大きな変化を遂げた。人生設計の多様性が広がったのも一因だが、「組織(会社)は、生き残るためなら、社員の犠牲を厭わない」社会が到来していることは、意外に見落とされている。端緒は、バブル崩壊だった。会社が生き残るため、「終身雇用制」や「家族主義」という日本の企業文化をかなぐり捨て、社員を斬り捨て(人件費削減)して、会社が生き残った。また、内部統制やコンプライアンスが社会的に重視されたことで、企業は、組織のために尽くした社員すら犠牲(例えば、司法法取引などで)にするようになった。それでも、組織に忠誠を尽くすのか。それとも、組織に疎外されるのを覚悟で、個人の良心を貫くのか―「群れる生き物」である人間は、孤独には耐えられない。では、どう生きればいいのかを考えたい。
「クロシングでの視聴はこちら」
※本講演は終了していますが、過去開催の「夕学講演会」約140本を、オンデマンド視聴可能な「クロシング(夕学アーカイブ)」より全編ご視聴いただけます。
(お申込み後、7日間無料体験いただけます。なお、ご視聴には会員情報登録(クレジットカード登録含む)及び初期設定が必要です。)
主要著書
『ハゲタカ』ダイヤモンド社、2004年(講談社文庫、2013年)『虚像(メディア)の砦』角川書店、2005年(講談社文庫、2007年)
『マグマ』KADOKAWA(角川文庫)、2006年
『バイアウト』講談社、2006年(講談社文庫『ハゲタカⅡ』に改題、2013年)
『ベイジン』東洋経済新報社、2008年(幻冬舎文庫、2010年)
『レッドゾーン』講談社、2009年(講談社文庫、2011年)
『プライド』新潮社、2010年(新潮文庫、2012年)
『コラプティオ』文藝春秋、2011年(文春文庫、2014年)
『黙示』新潮社、2013年(新潮文庫、2015年)
『グリード』講談社、2013年(講談社文庫『ハゲタカⅣ グリード』に改題、2015年)
『そして、星の輝く夜がくる』講談社、2014年(講談社文庫、2015年)
『売国』文藝春秋、2014年(文春文庫、2016年)
『ダブルギアリング 連鎖破綻』(共著)、 KADOKAWA(角川文庫)、2014年
『雨に泣いてる』幻冬舎、2015年(幻冬舎文庫、2017年)
『ハゲタカ外伝 スパイラル』ダイヤモンド社、2015年(講談社文庫『ハゲタカ4.5 スパイラル』に改題、2018年)
『当確師』中央公論新社、2015年(中公文庫、2018年)
『海は見えるか』幻冬舎、2016年(幻冬舎文庫、2018年)
『バラ色の未来』光文社、2017年(光文社文庫、2019年)
『標的』文藝春秋、2017年(文春文庫、2019年)
『オペレーションZ』新潮社、2017年(新潮文庫、2020年)
『ハゲタカ2.5 ハーディ』(共著)、講談社(講談社文庫)、2017年
『シンドローム』講談社、2018年
『アディオス! ジャパン 日本はなぜ凋落したのか』毎日新聞出版、2018年
『トリガー』KADOKAWA、2019年(角川文庫、2021年)
『神域』毎日新聞出版、2020年
『当確師 十二歳の革命』中央公論新社、2020年
『ロッキード』文藝春秋、2021年
『それでも、陽は昇る』祥伝社、2021年
『プリンス』PHP研究所、2021年
『タイムズ 「未来の分岐点」をどう生きるか』朝日新聞出版、2021年
『レインメーカー』幻冬舎、2021年
このページを印刷