講師紹介
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講師略歴
1952年、東京生まれ。1976年東京大学理学部生物学科卒業。1983年同大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。1986年理学博士。イェール大学人類学部客員准教授、早稲田大学教授などを経て現職。
専門は行動生態学、自然人類学。
『クジャクの雄はなぜ美しい?』(紀伊国屋書店)、『進化とはなんだろうか』(岩波ジュニア新書)、『ダーウィンの足跡を訪ねて』(集英社)など著書多数。
訳書に『人間の進化と性淘汰(Ⅰ・Ⅱ)』(チャールズ・ダーウィン著、文一総合出版)、『ダーウィンの『種の起源』』(ジャネット・ブラウン著、ポプラ社)などがある。
講演内容
「認知の進化と感情の進化:認知が万能ではない」
この地球上に生命が誕生したのは38億年前。直立二足歩行する類人猿の仲間が進化したのが600万年前。私たちホモ・サピエンスが進化したのが30万年前。私たちは認知的な脳の働きの素晴らしさを称賛するが、動物の暮らしを支えているのは情動・感情の部分であり、それはヒトでも同様である。情動や感情はどのように進化してきたのか、ヒトの行動選択にそれらはどんな役割を果たしているのかとともに、AIについても考えてみたい。「クロシングでの視聴はこちら」
※本講演は終了していますが、過去開催の「夕学講演会」約140本を、オンデマンド視聴可能な「クロシング(夕学アーカイブ)」より全編ご視聴いただけます。
(お申込み後、7日間無料体験いただけます。なお、ご視聴には会員情報登録(クレジットカード登録含む)及び初期設定が必要です。)
主要著書
『野生ニホンザルの育児行動』海鳴社、1983年『クジャクの雄はなぜ美しい?』紀伊国屋書店、1992年(2005年・増補改訂版)
『オスとメス=性の不思議』講談社(講談社現代新書)、1993年
『雄と雌の数をめぐる不思議』NTT出版、1996年(2001年・中公文庫)
『進化とはなんだろうか』岩波書店(岩波ジュニア新書)、1999年
『科学の目 科学のこころ』岩波書店(岩波新書)、1999年
『オスの戦略メスの戦略』日本放送出版協会(NHKライブラリー)、1999年
『生き物をめぐる4つの「なぜ」』集英社(集英社新書)、2002年
『動物の行動と生態』放送大学教育振興会(放送大学教材)、2004年
『進化生物学への道 ドリトル先生から利己的遺伝子へ』岩波書店(グーテンベルクの森)、2006年
『ダーウィンの足跡を訪ねて』集英社(集英社新書ヴィジュアル版)、2006年
『ヒトはなぜ病気になるのか』ウェッジ(ウェッジ選書)、2007年
『動物の生存戦略―行動から探る生き物の不思議』左右社(放送大学叢書)、2009年
『進化の大研究』PHP研究所、2009年
『モノ申す人類学』青土社、2020年
『ダーウィン 種の起源:未来へつづく進化論』NHK出版(NHK「100分de名著」ブックス)、2020年
『ヒトの探究は科学のQ』 青土社、2020年
(共編著)
『男学女学』(共著)、読売新聞社、1995年(1998年・PHP文庫『男の見方 女の見方』に改題)
『シリーズ 性を問う(全5巻)』(共編著)、専修大学出版局、1997~1998年
『現代によみがえるダーウィン ダーウィン著作集 別巻 1』(共著)、文一総合出版、1999年
『虫を愛し、虫に愛された人 理論生物学者ウィリアム・ハミルトン 人と思索』(編集)、文一総合出版、2000年
『進化と人間行動』(共著)、東京大学出版会、2000年
『ヒト、この不思議な生き物はどこから来たのか』(編著)、ウェッジ(ウェッジ選書)、2002年
『男と女、二つの"性"がある理由』(共著)、扶桑社、2006年
『生態と環境』(共編)、培風館、2007年
『ヒトの心はどこから生まれるのか 生物学からみる心の進化』(編著)、ウェッジ(ウェッジ選書)、2008年
『貢献する心 ヒトはなぜ助け合うのか』(共著)、工作舎、2012年
『ヒトは病気とともに進化した(シリーズ認知と文化)』(共編著)、勁草書房、2013年
『21世紀の宗教研究 : 脳科学・進化生物学と宗教学の接点』(共編著)、平凡社、2014年
『科学は未来をひらく(中学生からの大学講義)』(共著)、筑摩書房(ちくまプリマー新書)、2015年
『思春期学』(共編)、東京大学出版会、2015年
『生き物のふえかた大研究 命をつないでいくしくみと知恵(楽しい調べ学習シリーズ) 』(監修)、PHP研究所、2015年
『きずなと思いやりが日本をダメにする 最新進化学が解き明かす「心と社会」』(共著)、集英社インターナショナル、2016年
『リーダーの教養書』(共著)、幻冬舎、2017年(2019年・幻冬舎文庫)
『日本の中の地球史』(共著)、ウェッジ、2019年
『正解は一つじゃない 子育てする動物たち』(共著)、東京大学出版会、2019年
『スタディサプリ 三賢人の学問探究ノート(1) 人間を究める』(共著)、ポプラ社、2020年
(翻訳)
『人間はどこまでチンパンジーか? 人類進化の栄光と翳り』(共訳)、ジャレド・ダイアモンド著、新曜社、1993年
『性選択と利他行動 クジャクとアリの進化論』(訳)、ヘレナ・クローニン著、工作舎、1994年
『赤の女王 性とヒトの進化』(訳)、マット・リドレー著、翔泳社、1995年(2014年、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
『生物はなぜ進化するのか』(訳)、ジョージ・ウィリアムズ著、草思社、1998年
『人が人を殺すとき 進化でその謎をとく』(共訳)、マーティン・デイリー、マーゴ・ウィルソン(共著)、新思索社、1999年
『人間の進化と性淘汰(Ⅰ・Ⅱ)』(訳)、チャールズ・ダーウィン著、文一総合出版、1999~2000年
『病気はなぜ、あるのか 進化医学による新しい理解』(共訳)、ランドルフ・M. ネシー、ジョージ・C.ウィリアムズ(共著)、新曜社、2001年
『人はなぜ感じるのか?』(訳)、ビクター・S.ジョンストン著、日経BP社、2001年
『恋人選びの心―性淘汰と人間性の進化』(訳)、ジェフリー・F.ミラー著、岩波書店、2002年
『社会生物学の勝利 批判者たちはどこで誤ったか』(訳)、ジョン・オルコック著、新曜社、2004年
『霊長類のこころ 適応戦略としての認知発達と進化』(訳)、ファン・カルロス・ゴメス著、新曜社、2005年
『ダーウィンの『種の起源』』(訳)、ジャネット・ブラウン著、ポプラ社、2007年
『人間の境界はどこにあるのだろう?』(訳)、フェリペ・フェルナンデス=アルメスト著、岩波書店、2008年
『数覚とは何か? 心が数を創り、操る仕組み』(共訳)、スタニスラス・ドゥアンヌ著、早川書房、2010年
『進化 生命のたどる道』(日本語版監修)、カール・ジンマー著、岩波書店、2012年
『ダーウィンと現代 「生命の樹」の発見』(共訳)、ナイルズ・エルドリッジ著、麗澤大学出版会、2012年
『知のトップランナー 149人の美しいセオリー』(訳)、ジョン・ブロックマン(編)、青土社、2014年
『人間の由来(上下巻)』(訳)、チャールズ・ダーウィン著、講談社(講談社学術文庫)、2016年
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