講師紹介
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講師略歴
1957年和歌山県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。
二松学舎大学国際政経学部助教授、在ベルギー日本国大使館専門調査員、ケンブリッジ大学客員研究員、欧州大学院大学(フィレンツェ)客員研究員、横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授等を経て、現在、慶應義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)教授。
日本EU学会理事(元理事長2006-2009)、日EU将来関係有識者委員会委員(外務省、2009-2010)、2002年よりジャン・モネ・チェア(Jean Monnet Chair ad personam).ジャン・モネEU研究センター所長(慶應義塾大学)も務める。
専門 欧州連合(EU)の法と政策(地政学リスクを含む)
講演内容
「欧州統合は「脱EU」と「奪EU」に勝てるか?―ブレグジットとポピュリズム」
EUは現在、2つの内部リスクを抱えている。それは、「脱EU」と「奪EU」である。すなわち、欧州統合は、ブレグジット(イギリスのEU離脱)と欧州ポピュリズム勢力の対EU影響力の増大という危機に直面している。EUはブレグジット後のイギリスといかなる関係を構築しようとするのか、また、各国で台頭するポピュリスト政党がEU内部に浸透しつつあることに対してどのような欧州統合ヴィジョンと政策で対抗しようとしているのかを探る。主要著書
(単著)『ブレグジット・パラドクス―欧州統合のゆくえ』岩波書店、2019年
『欧州ポピュリズム』筑摩書房(ちくま新書)、2018年
『欧州の危機 Brexitショック』東洋経済新報社、2016年
『はじめてのEU法』有斐閣、2015年
『新EU法 政策篇』岩波書店(岩波テキストブックス)、2014年
『新EU法 基礎篇』岩波書店(岩波テキストブックス)、2013年
『欧州連合―統治の論理とゆくえ』岩波書店(岩波新書)、2007年
(編著)
『EU法 実務篇』岩波書店(岩波テキストブックスS)、2008年
『国際機構』岩波書店(岩波テキストブックス)、2006年
(共編著)
『EUのガヴァナンスと政策形成』(共編著)、慶應義塾大学出版会、2009年
『EU統合の軌跡とベクトル』(共編著)、慶應義塾大学出版会(叢書・21COE‐CCC多文化世界における市民意識の動態)、2006年
『EUと市民』(共編著)、慶應義塾大学出版会(叢書・21COE‐CCC多文化世界における市民意識の動態)、2005年
(訳書)
『アフター・ヨーロッパ』(監訳)、イワン・クラステフ著、岩波書店、2018年
『欧州統合は行きすぎたのか(上下巻)』(監訳)、G・マヨーネ著、岩波書店、2017年
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